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ルパン三世VS名探偵コナンのbackpackerのレビュー・感想・評価

ルパン三世VS名探偵コナン(2009年製作の映画)
3.0
ルパン三世TVSP番外編(20作と21作の間に制作)

日本テレビ(開局55周年)の『ルパン三世』と読売テレビ(開局50周年)の『名探偵コナン』の一大クロスオーバー作品。
両作品の美味しいとこ取りで、面白くないわけがない!

前半は日本、後半はルパンお馴染み架空国家のヴェスパニア王国が舞台。
ヴェスパニア王国サクラ女王と息子のジル王子が猟銃事故で死亡したため、遺されたミラ王女を巡り巻き起こる騒動と、事故の裏に隠された真相を解き明かす物語です。

相変わらず冴え渡るコナンの推理。
全国のアダルティーなファンの為に果敢にお約束に挑むルパン。
期待通りに繰り広げられる両陣営の絡み(及びニアミス)。
絵柄の異なるゲスト・サブキャラの絶妙なバランスでの登場。
第四の壁を破壊するタイプライターのコメントが代弁する、視聴者の気持ち。

他にもいい点は数多くありますが、ひとまずこれで十分。
初回のTV放送時以降初めての再鑑賞でしたが、想像以上に楽しい作品でした。
全く違う世界観の作品、ましてや作者まで違うのに、果敢にクロスオーバーに挑んだ制作人には、「よくぞやってくれた」とお伝えしたいですね。


ラスト、ルパン一家は、コナンの正体を調べ上げ、〈彼が本当は高校生で、コナンという人物は実在しないため、日本に帰国できない〉ということを理解し、コナンの帰国を助けてくれます(ルパンTVSPお約束の潜水艦がここでも登場!)。
「警察や黒の組織にもバレてないコナンの素性が、簡単にわかるわけがない!こんなのおかしい!」という意見もあるかもしれません。
ですが、ルパン達は黒の組織レベル(もしくはそれ以上)の危険な巨大犯罪組織を、数え切れないほど潰してきてる大犯罪者御一行じゃあないですか。
それを踏まえれば当然ですよ。格が違います、格が(それでご納得下さいませ)。

【本作の登場キャラクター紹介】
○ルパン三世より
ルパン三世……自販機を操る程度の能力者
次元大介……江戸川コナン少年のパパ
石川五エ門……出演時間・台詞共に極少
峰不二子……回転寿司アンバサダー
銭形幸一……"象でも30分は寝る"腕時計型麻酔銃の麻酔針を秒で解毒

○名探偵コナンより
江戸川コナン……密航者(犯罪者デビュー)
毛利蘭……護衛を軽くぶちのめす妄想拗らせガール
毛利小五郎……娘のためならエンヤコラ
目暮十三……ICPOに知り合いがいる
高木渉……半ギレ連発し過ぎて辞表を書く
鈴木園子……ガキを顎で使う天才
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