こうん

007 スペクターのこうんのレビュー・感想・評価

007 スペクター(2015年製作の映画)
4.3
前作をシビれまくって観終えた段階で、「これ次回作どうするの?」と心配があったけど、まったくのKIYUUでありました。

本作のアバンタイトルは今年のベスト、といってもいいでしょう。(マッドマックスと並んで)
ラテンのイイ女がベッドから誘ったその刹那、カメラがパンしてボンドを捉えた瞬間、僕は勃起した。そこから窓の外に出て「死者の祭」を眼下に屋上を歩くボンド、そこからスナイプするまでの流れるような長回しにイキそうになりました。
それに次ぐ怒涛のスペクタクル&アクション(とユーモア)にもうブルブル奮えてしまった。
恒例の「Bond,James bond」のところも良かった。このスケベ!

前作「スカイフォール」の気合いそのままに、往年のボンド映画のベスト盤ともいうべきサービス精神のつるべ打ち。
それでいて(過去3作で)ダニエル・クレイグ・ボンドが体現してきた求心力も見失わず、「なんたるバランス!」といったところですね。
現代的なボンドとしての深化を求めつつ、旧来のボンド映画ならではの娯楽要素をコレデモカと詰め込んだ感じ。

本作を観て思ったけど、今までのボンドは成長することの無い”超然とした男”だったけど、ダニエル・クレイグ版は、それぞれの映画それぞれに内面が違う。1作1作語るのもいいけど、これはこれでまとめて1本の長い”ボンド映画”として観るべきじゃないかと思った。
そういう意味でクレイグ・ボンドとしてラストとなる次回作が楽しみ。どう〆てくれるのか。

個人的にはオープニングのタイトルバックがイマイチだったり、前作の”母を巡る物語”に対して”父を巡る物語”でもある本作の物語構造に「またかい」という感じであったり、筋運びがわりに単調であったりと不満点もないわけでもないけど、アイツがアイツであることがわかる瞬間とか(ま、最初からわかってはいるけど)、「ダークナイト」のトゥーフェイスの登場を思い出した。イエ―ってなります。

あぁ、まったく予習していかなかったけど、クレイグ・ボンド過去3作は観ていった方がいいですね。まったく知らないと???となります。旧作のオマージュとかは、めんどいからいいや。知らないし。知らなくても、ボンド映画ならではの「カッコいいとはこういうことだ!」というドヤ顔は十分感じられると思います。

あぁ!トム・フォードのスーツ欲しい!
スーツ萌えという意味で「キングスマン」超えしていると思います。

もう一回観たいゾ!