カエル王ちゃん

マッドマックス 怒りのデス・ロードのカエル王ちゃんのネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

特に旧作からのファンという訳でもなく、特に予習もせずに見にいったけど楽しめた。入口としては、派手だしクレイジーだしクラッシュだしで、新参者でも惹きつけられる要素が十分あった。でも、足を踏み入れると派手なだけじゃないこともわかった。以前男性の権利団体が今作で女が主役になっていることに食いついていたので、まずはその点から。男性の権利を守れとは保守の言い分なので、この秩序崩壊の世界では保守は生きていけないんでしょう。無秩序な世界には不適合な人たちとは対照的に男女別なく生き残る意志のある者だけが生き残るということが印象に残った。或る者は犠牲になり或る者は傷つけられながらも、Redemptionの達成と解放のために戦う尊さは、あの極限状態であればこそ際立つ。フュリオサが一番勇敢だったのは論を俟たないが、逃げ出した元嫁だちも最後は頼もしかったねぇ。思うにフュリオサの仲間の老婦たちが参戦してから特に変わったように見えた。またババアがバイクにまたがって銃ぶっ放す様があんなに粋なものとはw。よく目にするような、ありきたりなキャラ設定が氾濫し、日常、等身大、ありのままの押し売りに晒されている中で、このクレイジーだけど魅力のある非日常性に触れたことで、開放感に浸ることができ、或る意味でホッと一息入れるような気分になれた。