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パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊の小のレビュー・感想・評価

4.0
『パイレーツ・オブ・カリビアン』、観たことないのでスルーするつもりでいたけれど、妻が行きたいというので2D字幕上映に付き合うことに。その後お台場の映画館(ユナイテッド・シネマ)で日本初、3面ワイドスクリーン、270度の映像が広がるスクリーン・エックスでの上映が本作であると知り、がぜん興味がわいてきた。

職場のオジサン映画仲間に「スクリーン・エックス、どう?」と聞くと、みんな初物に弱いのですな。行こう、行こうと盛り上がり、即予約。もうこうなったら、見比べるしかない!との衝動にかられ、3DIMAXも鑑賞することに。

ファンではない初パイレーツなオジサンが3日連続で本作を鑑賞するという、今にして思えばあきれた行動に出てしまった。

せっかくなので、3スクリーンの感想を観た順番に書いてみる(すべて字幕上映です)。

●2D
やや後方の真ん中の座席で鑑賞。いつも見慣れている安定感。シネコンの中でも大き目のスクリーンで、音も案外ビリビリ響いて十分迫力あるじゃないの、と。アホなこと考えなければ、これでいいんじゃないの。

●3DIMAX
前方寄り真ん中の座席で鑑賞。前半の船に寄っていくシーンはさすがの大迫力。前寄りの席の方が、音の迫力も増す気がする。臨場感は当たり前だけど、通常の2Dより上。やっぱり、どうせ観るならIMAXですな。

●スクリーン・エックス
やや後方の真ん中の座席で鑑賞。3面映像は包まれ感があって、満足感が結構高い。海の中のシーンでは自分もそこにいるような感じ。あと、朝日を浴びるキラキラシーンがとても美しかった。

本編が始まる前のスクリーン・エックスの特性を最大限生かしたと思われる紹介映像では、空中を遊泳しているような感じで酔いそうになり、先行き心配になったくらい。

でもね、3面の映像は約130分のうち30分程度。短いっす。しかも、本編が始まる前の映像のようなグルングルンすることもなかった。スクリーン・エックスの効果をしっかり得るには後寄りの座席を選ばないといけないから、普通の2D上映の約100分間は、3つの中では一番迫力不足。

ちなみに、スクリーン・エックスの本場の韓国では、列を3つにカテゴリーして後方は料金を一番高く設定している模様。なお、お台場の劇場は一律プラス700円。

●結論
初物としてのスクリーン・エックスは十分アリだけど、もっと長い時間やってくれないとなあ~という感じ。また、専用のカメラで撮影していないだろうから、本作がスクリーン・エックスのポテンシャルを十分引き出しているとは言えない。

迫力ある映像を長く楽しみたいのであればIMAXが吉。普通の2Dでも前方の席に座れば、十分じゃね、と満足しそうな気はする。

9月に韓国映画の『新感染 ファイナル・エクスプレス』がスクリーン・エックスで上映されるから、この作品で真価を見極めようかと。

ところで、初めて見た『パイレーツ・オブ・カリビアン』だけど、ストーリーはまあアレで、ジョニー・デップも動きが少な目ですが、アトラクションムービーとしての出来栄えはさすがディズニー。実はMX4Dが一番楽しめるのかも。行きませんが…。

●物語(50%×3.5):1.75
・面白いけれどシリーズを観ておらず、キャラクターに寄り添えていないから、感動できず。

●演技、演出(30%×4.0):1.20
・やっぱり、お金かかってるね。3回目にしてようやくポール・マッカートニーが歌っていたことを認識した(汗)

●映像、音、音楽(20%×5.0):1.00
・そりゃそうでしょ(笑)
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