イギリス諜報機関MI6の陰謀と少女の復讐劇を描いたサスペンスアクション作品。
ソフィア・ブラック＝デリアが主役のヒロインを務め、ジェームス・フレイン、リディア・レオナルド、ジョーイ・アンサー、フィリップ・アルディッティらが共演。

1988年にアフガニスタンのワハーン回廊を旅行していた女性が強盗に襲われて無一文となり、地元戦士アリドに息子の子守として雇われ、1年近くアリドの家で暮らしていた。そんなある日、ソ連軍がアリドの隠れ家を爆撃し、彼の息子は亡くなり、一方で難を逃れた女性はイギリスで身元を伏せて新たな生活を始める。それから歳月が過ぎて女性は家庭をもち、二人の娘にも恵まれて、長女のミア（ソフィア・ブラック＝デリア）はイギリスの名門大学オックスフォードに通い、幸せな日々を送っていた。しかしある日、突然3人組の男に自宅を襲われ、夫と共に殺されてしまう。ミアと妹は何とか逃げてイギリス諜報機関MI6に保護される。MI6は、姉妹が再び命を狙われないように戸籍上は死んだことにして、ミアには傭兵（ジェームス・フレイン）を警護につける。MI6の話ではミアは母親がアリドにレイプされてできた子で、アリドは息子を殺された復讐のために母親を殺害したのだと言う…

「石油の採掘は　われわれが住むこの地域を破壊して　パイプラインを通すために　ここの住民たちは住居を失うことになる　こんな横暴なやり方は　私が生きている限り絶対に許さない」
英国諜報機関MI6の陰謀と真実を知ったミアと傭兵。
MI6に騙されていたことに気づいた二人が取った行動は？
終始緊張したシーンが続き、ハラハラさせられた。
テロリストと呼ばれる組織の実情とMI6の利己的な活動を垣間見ることができて見応えあった。
MI6 の諜報部員が自国の利益を優先し、もっともらしい理由をつけて、貧しい国で懸命に生きる人々の命や生活を奪っていく。
自国の利益のためには手段を選ばない先進軍事大国。
自国に非協力的な武装勢力をテロリスト呼ばわりして悪役に仕立てて武力排除する。残念ながらそれが哀しい現実。
軍事大国の身勝手な理論には憤りしか感じえない。
「君の名は”ミア”　パシュート語で”愛”だ」（日テレ版）
「君の名は”ミア”　パシュトー語で”愛”という意味だ」（テレ東版）　　

2025.7　テレ東で鑑賞（午後ロード・吹替：子安則子 訳）
2022.10　テレ東で鑑賞（午後ロード・吹替：子安則子 訳）
2022.6　BS日テレで鑑賞（土曜7時の洋画館・字幕）

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• #ソ連軍の爆撃と密告者
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• #英国オックスフォードシャー
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復讐が、少女を大人にさせた。

ビッキー・ジューソン監督、ソフィア・ブラック＝デリア主演によるカナダ製作のアクション。
テロリストに両親を殺された大学生が、暗殺者となり事態に対峙する姿を描く。
主人公となる大学生ミアをデリア、彼女を手助けする傭兵をジェームズ・フレインが演じているものの、どちらも初見の俳優。
MI6に保護された主人公が傭兵に訓練を施さられ、反撃に転じていくという、どこかで聞いたことのあるような既視感満載の物語ではあるものの、各地を転々とする壮大なスケール感と、平凡な大学生が強くなっていくという設定なら面白くならないはずがない。
しかし、これが残念なことに。
あまりにも都合が良すぎる脚本はしょうがないとしても、肝心のアクションが主人公はもとより、味方となる傭兵、そして敵も含めた全員にキレがなく、どうしてこうなった、と言いたくなるもの。
また、平凡な大学生のはずが、もとからそこそこ対人スキルが高かったり、終盤の飛行場のシーンでは、一体どれだけ長い滑走路なんだと突っ込みたくなったりと、詰めの甘さが目につくばかり。
駄作とまでは言わないが、ガバガバな展開や演出を、もう少し何とかして欲しかった一作。

ミアは、もう死んだのよ。

〓映画ＴＫ３６５／８０６〓
◁２０２５▷

▫MIA ミア
▫地上波／テレ東・午後ロー
▫️Y!レビュー ★★☆☆☆２.１
▫️Ｔ Ｋ評価：★★★☆☆２.６
▫️映画ＴＫ通算： ５８０６本
▫️Filmarks通算：４８０６本

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