Bellen

コードネーム U.N.C.L.E.のBellenのネタバレレビュー・内容・結末

コードネーム U.N.C.L.E.(2014年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

●最近こういう(スパイ)アクション系の映画(シリーズもの含め)が、実は、一番平均点が高い気がしている。本作も2時間没頭して観ることが出来た。

●テーマとしては、よくある形だが、異なる国のエージェントが、(最初はお互いに嫌悪感を抱きつつも、)共通の敵と闘いながら、少しずつ距離が縮まっていくもの。今回は、CIAのソロとKGBのクリヤキンが主役。

●時代設定は、WWII後の世界で、ファシズムの系譜を引く国際的犯罪組織が原子力爆弾を開発し、世界を混乱に貶めようとする物語。

●原爆の研究者の一人であるドイツ人科学者が、相手の組織にいる中、その娘のギャビーが主人公二人とチームを組んで、挑んでいく。

●本作で何よりも強調したいのは、全てのシーンがお洒落であるということ。舞台背景となっている欧州の街並みやホテルの内装、音楽に至るまで、とにかく素晴らしい

●さらに、ヒロインのギャビーがとても美人でありながら、ところどこで、幼さや粗雑さを見せる点が、ヒロインとしての魅力をとことん引き上げていた。

●ギャビーが裏切った瞬間は嫌な予感はしつつ、残念な気持ちになったが、後から、ギャビ―も実はイギリスのエージェントで、イギリスの指揮下で動いていたと知って、幾分救われた気になった。確かに、最初から、あまりに動けすぎる一般人ではあった。

●本件は、ギャビ―の父や甥がしっかりと物語に絡んでいるので、ギャビ―はパーソナル×プロフェッショナルの両面で本件に関わっているわけだが、パーソナルな部分(イギリスのエージェントになった動機)がもう少し含まれていても面白かったかもしれない。
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