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ニンフォマニアック Vol.1のRのレビュー・感想・評価

ニンフォマニアック Vol.1(2013年製作の映画)
4.9
ひっさびさに見てみたら、めちゃくちゃおんもしろい!!! 一回目劇場で見たときよりぜんぜん楽しめた! ニンフォマニアック、すなわち、色情狂淫乱女の半生を描いた二部作のVol.1です。最高です。冒頭のショットから並ならなさがすごい! ただ粉雪舞うボロっちい町角をゆっくり映してるだけなのに、何じゃこの重々しい異常なムードは。そこにボロボロになった初老くらいの女が倒れてて、通りがかりのおっさんがうちに連れて帰り、ベッドに寝かせて介抱してやります。すると、ジョーと言う名のその女は自分の淫乱史をぽつりぽつり語り始める。Vol.1は全5章。まず、ジョーは幼少期から陰裂そのもに取り憑かれていました。呪いですね。学生の頃、ジェロームという男にヴァージンを捧げるとき、ワギナで3突き、アヌスで5突きで、彼は果ててしまいます。ゆえに3+5(フィボナッチ数!)は屈辱の数字らしいっす。ジェロームを演じるシャイアラブーフはこのシーンではとてもセクシー。ジョーを演じるステイシーマーティンはすげぇドス黒い顔してます。貪欲と哀しみを宿した弱々しい悪霊のよう。その後、半日の電車の中で何人の男とセックスできるかを同級生と競い合う。まるで釣りのように次から次に男とセックスして回る。自由で楽しそうですばらしいですね、この頃はまだね。おっさんフェラのシーンとか、ホントに精子だらーってチンに垂らしてるように見える。その後、大人になってもフルタイムで働きながら、タイミングかぶらないように1日10人とセックスするというすばらしい生活を送ります。セックスシーンがどれもとてもストレートで生々しくて見ごたえあり。けど、彼女は別に欠乏感からやるわけじゃないらしい。欲望からやる、みたいな。ただ、孤独と悲しみは常にあった。そんな中、バージンを捧げたジェロームはやはり特別な存在らしく、その後も何度か出会う、みたいなのが、様々なエピソードが展開されるなかで描かれていく。全体的に潜思的で衒学的とすら言えるムードなのだが、お下品な冗談のようにコミカルなシーンがいろんなとこに散りばめられてる。特に、ユマサーマンが出てくるとこは最高。3人の驚異的な可愛らしさの子供たちの前で、ユマが完全なるキチガイ演技をかましててほんにおもしろかった。バッハのパイプオルガン曲、イエスよ、わたしは主の名を呼ぶをセックスのモチーフに転換するするシーンも素敵やし、多数のペニスをドアップでサクサク見せていくシーンも面白い。映画史上最多の本数に及んでいるはず! 現在までに割礼された皮を繋ぎ合わせると火星にまで届くらしいよ! ほんで、ジョーさん、とにかくどんなときもどんなときもひたすらファックファックのファック三昧。と、思いきや! 最後にまさかの愛が⁈ ってところでVol.1しゅーりょー。マジか。むかし一回見てるけど、先が気になるやん! ちなみに、語り部のジョーの現在を演じてるのが、世界で最も恐ろしき女優シャルロットゲンズブール。この人のしゃべる英語と声の出し方めちゃくちゃ好きです。ずっと聴いていたい。聴き手のステランスカルスガルドもいい声と発音です。ひとつ、日本でこの映画を見るにあたってのマイナスポイントはやはりモザイク。この映画でそこぼかしたらテーマもボケちゃうでしょうに。実際ちょいボケてる。ただ、グーグルで検索すると、モザイクなしのセックスシーンばっか集めて編集したやつが見つかるので、ファックシーンが来たら、それ見ながら観るとよい。ただ多数の連続チンコシーンだけは見つけれてないので、どなたか見つけたら是非ご教授願いたい。最後に、映画でこんなにさらっと何度もcunt(マンコ)って言葉を聞くの初めて。英語では最も忌み嫌われる言葉なのでご注意! この映画はマジで万人にオススメしたい。特に童貞の方は、初体験の前に是非とも見るべきです。さて、Vol.2も楽しみましょうか。ちなみに映画館で見たとき、観客の皆さんかなり大笑いしてた。そういう映画。あ、ちなみにボクは主人公の気持ち結構わかりますよ笑
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