140字プロレス鶴見辰吾ジラ

ターザン:REBORNの140字プロレス鶴見辰吾ジラのレビュー・感想・評価

ターザン:REBORN(2016年製作の映画)
2.8
彼の男子力は53万です!

まずイケメン
次に筋肉
そして美しい妻
さらには英国貴族たる気品ある立ち振る舞いと野生的なセクシーさ。どれを取っても一級品である。
その男、アレキサンダー・スカルスガルド!
名前すら超合金のようだ…
ちなみに…
我らが元気注入映画「バトルシップ」で主人公の兄を演じた俳優である。

果たして猛々しき男の活劇は…

面白くなかった。

内容はシンプルかつ単純明快。
愛する妻を取り戻しに再びジャングルに!といった勧善懲悪モノなのだが、ターザンの過去の物語を紡ごうにも断片的すぎることと、それが彼のパーソナリティーに還元されているとは思えず、ジャングルに出向くまでひたすら退屈。

囚われの姫を助ける主人公は普遍的で「スーパーマリオ」ですら出来ることだが、腹の出た配管工に比べたら類稀なるセクシーさを纏ったターザンであっても単純な面白さは引き出せず。

妻を助けにジャングルに突入しバトルアクションが始まれば、さあ本番!上半身の鍛え抜かれた肉体を披露してからのますらおぶりは必見!

キャプテンジャングルvsゴリラーマン

吠えろ、唸れ、男を魅せろ!!

しかし何か自然の摂理に抑圧された印象で消化不良。
縦横無尽のカメラワーク、縦から横から斜めからのアクションシーンはワクワクするが、結局それ自体が映像技術の確認という範囲で止まってしまっていた。

クライマックスの動物アベンジャーズ大突撃!!のシーンは動物奇想天外的外連味の象徴的なシーンであったが、最後は大爆発ドカーンでキメるぜ的な短絡的な構図に乗れず、結論として動物の猛々しさの方が印象的だった。特にカバの迫ってくるシーンは必見。