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HUNGER ハンガーのwigglingのレビュー・感想・評価

HUNGER ハンガー(2008年製作の映画)
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青山シアターにて最終日に滑り込みで鑑賞。マックイーン作品を3本観て彼の作家性がなんとなく分かってきた。感覚に直接的に作用する表現がすごく上手い人なんだ。しかも今まで見た事無いような方法で。
暴力の痛さのような分かり易いものはもちろん、固定カメラでの超長回しや単純な動作を延々と繰り返し見せたりとか。糞尿攻撃は実に不快だし、ハンストによる衰弱で自分も朦朧としてきたり。とにかく神経を逆撫ですることで、まるでその場に居合わせて自分の身に起きているような感覚に陥る。
そんで、マイケル・ファスベンダーの減量っぷりも凄いね。ここまでの骨皮状態には普通はなれないよな。死にかけ演技もほとんど素なんじゃないのってくらい。
すべてのルーチンを否定する監督と俳優の姿勢にリスペクト。
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