【サスペンス映画のススメ】
〈ジャンル定義への当てはめ〉
　○: 観客の緊張感を煽る
　○: 超常現象なし

◆作品名:
女神は二度微笑む (2012)
◆サスペンスの要素:
・行方不明の夫の捜索

〈本作の粗筋〉 シネマトゥデイより抜粋
・2年前、地下鉄で毒ガスによる無差別テロが発生したインドの大都市コルカタに、失踪した夫アルナブを探すため、ロンドンから身重の身体をおして訪れたヴィディヤ。
・地元警察とともにアルナブを探すヴィディアだが、やがて夫と瓜二つのミラン・ダムジという危険人物の存在が浮かび上がり、国家情報局のエージェントも動き出すが…。

〈見処〉
①歌と踊りなし、どんでん返しあり！
　異色のインド映画は傑作サスペンス！
・『女神は二度微笑む』は、2012年に製作されたサスペンス映画。主演はボリウッドを中心に活躍し、2013年・第66回カンヌ国際映画祭でコンペティション部門審査員も務めた、インド人女優のビディヤ・バラン。
・本作は、インド映画特有の「長尺」「歌や踊り」を封印し、妊娠中の女性が過酷な事態に巻き込まれていく、謎が謎を呼ぶストーリーと衝撃の展開が評判を呼び、ハリウッドリメイク権も獲得された作品である。
　
②結び…本作の見処は？
インド人もウソをつく！？
◎:鑑賞後に「ハリウッド映画で同じようなオチを見たな」と思う本作の結末…であるが、それは負け惜しみ。自分は見事に騙されました。
◎: 本作の女性主人公ヴィディヤは、作品序盤では、異文化の土地に途方に暮れるヒロインと思いきや、中盤よりバイタリティー溢れる行動力や、少年や警官を手懐ける「人たらし」能力を遺憾なく発揮。サスペンス映画有数の有能な女性はインドにいた。
○:「ボーン・アイデンティティー」シリーズのように、コルカタの街中をテンポよく闊歩する演出が緊張感を高めている。
▲: よくよく考えると「どんでん返し」を踏まえたストーリーは成立しているのか？でも、インド映画なのでよしとしよう～と思わせる多少の強引さも内在。

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▪️Title : 「女神は二度微笑む」
Original Title :「Kahaani」
▪️Release Date:2015/02/21
▪️Production Country:インド
🏆Main Awards :※※※
🕰Running Time:123分
▪️Appreciation Record :2020-260 再鑑賞
▪️My Review
インド映画なのに、かなり良くできたサスペンス。後にも先にもボリウッドのクールはサスペンスはこの作品しか観たことはありません。
緻密な伏線、壮大なトリック、謎が謎を呼ぶストーリーと衝撃の展開に驚かされます。ほんと、なかなかエッジの効いたサスペンスです。キーとなる危険人物の名は“ミラン・ダムジ”。その語感がずっと観てる間、脳裏に引っかかって、やられた！！とひっくり返されました。
混沌とした熱気が渦巻く都市コルカタ『九カルカッタ）を舞台に描かれる、失踪した夫探しのために単身この街を訪れた身重のヒロインの過酷な運命。謎が謎を呼び、意外な事実が次々と浮かび上がってくる予測不能な展開にぐいぐいひきこまれ、その果てに炸裂するどんでん返しに息を飲んでしまいました。
そんな中で、強気のヒロインとお人好しの現地警官の交流は、一服のユーモアとして機能しています。緊張感と適度な笑いが絶妙のバランスで結びついた展開はインド映画というより、ヒッチコック作品のイメージに近いですね。ほんと面白い。
主演は、ボリウッドを中心に活躍しているヴィディヤ・バラン。監督は『アラジン　不思議なランプと魔人リングマスター』のスジョイ・ゴーシュ。
物語は。。。
イギリス・ロンドンに暮らすヴィディヤ（ヴィディヤ・バラン）は、インドへ行ったまま行方不明となった夫のアルナブを捜すためにコルカタにやって来ます。しかし、宿泊先や勤務先にアルナブがいた痕跡はなく、やがてアルナブに非常によく似た男が国家情報局に追われていることが判明。ヴィディヤは危険を冒してでも、アルナブの行方を捜そうとしますが。。。
ちなみに一切“歌わない”し“踊らない』です！！

▪️Overview
インド映画特有の歌や踊りを封印し、失踪した夫探しのためにインドの大都市コルカタにやってきた女性が過酷な事態に巻き込まれていく姿を、シリアスに描いたインド製サスペンス。2年前、地下鉄で毒ガスによる無差別テロが発生したコルカタに、失踪した夫アルナブを探すためロンドンから単身訪れたヴィディヤ。夫は1カ月前に仕事でコルカタに着任して以来、音信不通になっていた。地元警察の協力も得てアルナブを探すヴィディアだが、宿泊先にも勤務先にも形跡はなく、途方に暮れる。やがて夫と瓜二つのミラン・ダムジという危険人物の存在が浮かび上がり、国家情報局のエージェントも動き出すが……。主演は、2013年・第66回カンヌ国際映画祭でコンペティション部門審査員も務めた女優のビディヤ・バラン。インドではヒンディー語映画界の祭典フィルムフェア賞で主演女優賞ほか5部門を受賞。ハリウッドリメイク権も獲得された。（引用:映画.com）

出演
ヴィディヤ・バラン
パランブラタ・チャテルジー
ドリティマン・チャタジー
サスワタ・チャテルジー
インドラネイル・セングプタ
ナワーズッディーン・シッディーキー
ダルシャン・ジャリーワーラー
マスード・アクタル
リディ・セン

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インド映画のサスペンスは初めてで苦戦する部分もあったが、地下鉄で無差別毒ガステロが発生するつかみからしっかりとしたストーリー展開でラストまで見応えのある作品だった。美しいヒロインと心優しい警官のコンビも良かった。