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新宿スワンのminorufukuのレビュー・感想・評価

新宿スワン(2015年製作の映画)
2.7
歌舞伎町で風俗や水商売のスカウトを生業とする世界に飛び込んだ主人公の話。

原作マンガは無料アプリで今回の映画のストーリー部分くらいまで読んでいた。原作者は実際のスカウト会社に勤めていたらしく当業界のことがかなりリアルに描かれている。

脚本がかなり雑に原作を改竄している印象。主人公がバカ正直なのは一緒だが、原作はその正義感と裏世界の現実との狭間で葛藤していたのに、映画だと理想論ばかり語っていてあまり共感できなかった。

綾野剛と伊勢谷友介はハマり役だった。山田孝之はキャラクターが原作とかなり違うのでアレだが貫禄があって良かった。演技頑張っているだけに、脚本の質の低さが際立っていた。

園子温監督作だが、言われなければ分からないくらい色が出ていなかった。完全な商業監督作かなあ。回想シーンと、ビル街を女の子が独り歩く場面はらしさを垣間見た気がするが。あとバイオレンス描写はかなりエグい。

とりあえず自分が風俗業にスカウトした女の子を全て幸せにするという主人公の信条には、うん、まあ、無理ではない?と思った。
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