朱音

グリーン・インフェルノの朱音のネタバレレビュー・内容・結末

グリーン・インフェルノ(2013年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

イーライ・ロス監督はもう流石としか言いようがない。
ルッジェロ・デオダートをはじめとしたイタリアン・スプラッター映画への熱烈なオマージュに、しっかりと現代的なエッセンスを盛り込んだ正統派リブート。

彼の凄味はしっかりとキャラクターと、その動機を作り上げる事だと思う。
だからどんな映画を撮っても面白い。
本作でも自分が嫌いなタイプの人種を入念に観察して、分析し、決してステレオタイプに収まらない、信憑性と、親しみを持ったキャラクター達を作り上げている。


相変わらずのサービス満点の残酷描写に、ヤハ族のディテールの見事さ、展開の意表のつき方などエンターテインメント性に溢れて最後まで飽きさせない。
どれだけ過激な事をやっても、決して一線を超えない品の良さも、娯楽としての魅力を底上げしている。

アレハンドロのキャラクターは稀に見るクソ野郎っぷりだが、あの状況下において揺るがない持論を展開し、人一倍の生存力の強さを感じさせる行動を見せるなど、実に見応えがある。
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