ブルー物語

365日のシンプルライフのブルー物語のレビュー・感想・評価

365日のシンプルライフ(2013年製作の映画)
2.9
題材は面白いが、起伏に乏しい

所有、について考えるにはうってつけで、興味深い題材だが

今一つ、のっぺりとしている

序盤はコメディチックな雰囲気もあり、面白くて、さほど気にならなかったが、中盤以降は目新しいものは見つからないかなと思う

そもそも、面白い題材の根幹である"ルール"そのものが、どんどん崩れていく

そこもしっかり触れているから、そこから、物語の焦点が変化するのかと思えば、そうでもない


僕の場合は、中盤以降は、モノという制限から、ヒトや繋がりと言った自由感に繋いでいくのかと思ったが


物足りない、素朴な恋愛物語になっていく


大きな悩みとか
偉大なる発見などではなく

取るに足らない、ドラマが続く

一見、物語に一貫性を持たせてくれるような、数字の演出も、こうなると、いらなかったのではないか。

タイトルも演出も脚本もここまで、所有という題材に焦点を当てるならば、(そもそもドキュメンタリーとして)もう少し、深く切り込んでみて欲しかった