140字プロレス鶴見辰吾ジラ

アイアムアヒーローの140字プロレス鶴見辰吾ジラのレビュー・感想・評価

アイアムアヒーロー(2015年製作の映画)
4.4
GW映画7番勝負第3戦。

現実人生捨て駒ボンクラ野郎に
勇気と希望を‼︎

うおおおお‼︎
これは凄かったぞおおおお‼︎

まず大泉洋のボンクラ演技が素晴らしいです。とりあえず謝る、妄想カットからの不甲斐なさ、彼女の家から追い出されるところの気の利かない台詞回し…コイツダメだわ…って思ってイラつくからこそ愛おしく応援したくなる。それでもダメ野郎で助けられて役に立たなくて…という鬱屈して鬱屈した状況からのクライマックスの文字通りのバーサーカーモードにグッとして興奮して感動して、ついには泣いてしまったよおおお…

とにかく凄かったという印象が前に押し出されている作品で、例えば入試で5科目満遍なくでなく社会だけ圧倒的な点数取って合格をもってくるヤツといったような作品です。粗は粗々と出てくるもののそれ以上に愛着が上をいってくれまる印象。

主人公の彼女がZQN化するところのドアポストという隙間から見る異様さ、そして襲われた際のおぞましい造形。そこから日常が明らかに異質性に蝕まれていく様をが陸上選手の助走ステップのように加速していき、ロングカットからの群衆パニック突入はスリルさ抜群でした。高速でのカーアクションまで見せてくれるとは…。

中盤の有村架純パートは鈍重になりアウトレットパートから加速力に不安が募りますが、人間の愚かさで中継ぎしてドーンオブザデッドにもなかったクライマックスパートへ。

最後は鬱憤溜まりまくらせて、主人公の大大大ヘッドショット祭り‼︎
撃って撃って撃ちまくって
飛んで跳ねて血を吹いて
この瞬間に映画に身も心も委ねました。
ファンタジー世界のボンクラ野郎が活躍してくれるから現実世界の我々は勇気と希望を持てるんです…まさかこの映画で泣くなんてよお…

あと長澤まさみがエロい。たしかなエロスを放ってる。マンガチックなしゃべりが微かにエロい。クライマックスの戦闘で息切れしてるところがエロいよおおおお‼︎
長澤まさみ最高やね!

そしてエンドロールにあの曲が流れたときもう1回泣きました。
邦画まだやれるじゃん…