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アイアムアヒーローのminorufukuのレビュー・感想・評価

アイアムアヒーロー(2015年製作の映画)
4.8
三十代半ばの冴えない漫画家アシスタントの主人公が、謎の感染症蔓延によって日常が崩壊する中、途中で知り合った女子高生とともにゾンビ化した者たちから逃げる話。
マンガ原作。原作は1巻だけ読んだことがある。大泉洋主演。

ゾンビ映画として、邦画アクション作品としてはかなりクオリティの高い内容。同時にこの人気キャストを集めたのにR15指定でグロ描写が重めでかなり攻めている印象。

感染症の詳細や感染する条件などの説明は明らかにワザと薄くしており、ゾンビから逃げつつ食糧を確保する作戦のずさんさや、やや単調とも言えるアクションはテンポ悪いかもしれないが、そんなことはどうでも良くなる。
この映画は「冴えないダメ男が大切な人を守るために戦い、最後にヒーローになる」という一点に向かってストーリーが進み、そこに誰もが異論を挟めないほどの圧倒的な説得力がある。有村架純がわざわざ予告編で言うまでもなく、戦い終わったあと最後に立ち尽くす主人公は本当にヒーローだと思えてしまう。大泉洋がカッコよすぎる。ヒーローの誕生譚としては大傑作。

感染症によってパニックなるシーンは邦画にしてはスケールが大きくスピード感かあって迫力があるし、楽しめた。すごい好きな映画だけど、グロいんだよねー。
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