こぼちゃん

隠し剣 鬼の爪のこぼちゃんのレビュー・感想・評価

隠し剣 鬼の爪(2004年製作の映画)
4.3
原作 藤沢周平、山田洋次監督、時代劇三部作の二作目(一作目:たそがれ清兵衛、三作目:武士の一分)。第28回日本アカデミー賞、12部門で表彰。

幕末。東北の小藩である海坂藩の平侍であった片桐宗蔵(永瀬正敏)は、母と妹の志乃、女中のきえ(松たか子)と、貧しくも笑顔の絶えない日々を送っていた。やがて母が亡くなり、志乃ときえは嫁入りしていった。

大きな油問屋の伊勢屋に嫁として幸せに暮らしているはずのきえの青白くやつれた横顔に心を傷めた宗蔵。嫁ぎ先で酷い扱いを受けて寝込んでいることを知り、宗蔵は、陽のあたらない板の間に寝かされ、やつれ果てたきえを見ると、自分で背負い家に連れ帰る。

普段は平和的な宗蔵も、人の道を外れることは許さない。『鬼の爪』と『龍尾返し』の秘剣が、どこで使われるか。

身分の差を超えて宗蔵ときえの秘めた愛は、成就するのか。劇中の松たか子さん、いるだけで場が明るくなるオーラでした。
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