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人狼ゲーム ビーストサイドのminorufukuのネタバレレビュー・内容・結末

3.4

このレビューはネタバレを含みます

村人の中に人狼が二匹紛れ込んでいて人狼を特定できたら村人の勝ち、村人を全滅させたら人狼の勝ちというお話。有名な心理ゲームを題材にしたシリーズ作品だが、拉致された高校生たちがゲームに負けたら実際に死ぬところが共通項。
土屋太鳳主演。汚れ役^_^

本作はタイトル通り人狼となったプレイヤー視点の映画。
桜庭ななみ主演の前作をはじめ、人狼ゲーム題材の映画はほぼ主人公は村人なので、本作のように最初から人狼が分かっている形式なのはとても新鮮。
人狼2人が村人にバレないように知恵を絞って暗躍するストーリーは中々面白い。これまで描かれなかった真夜中の寝室襲撃シーンと前後のやり取りがあるのも新鮮。村人側も混沌としていて、仲間の生き死により自分の感情を優先させる者もいて、そのことが先の展開を読めなくしていた。
ただ、よく考えると人狼2人の戦略はかなりお粗末で、人狼ゲーム慣れした村人の推理に簡単に追い詰められる。偶然と村人側の自滅でギリギリ助かっているといった印象。
とはいえ、人狼の一方が死んで追い詰められた主人公のなりふり構わない姿勢が凄まじいし、村人の友人との友情の間で揺れ動くのも葛藤があって良かった。
ゲームの結末は本当に予想外で読めなかった。

というわけでかなり愉しめた映画なのだが、よく考えると前作観て基本設定把握してないとわけわからない映画だろうなあ…
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