哀れなボルヴィーザーの作品情報・感想・評価

哀れなボルヴィーザー1976年製作の映画)

Bolwieser

製作国:

上映時間:112分

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「哀れなボルヴィーザー」に投稿された感想・評価

このレビューはネタバレを含みます

撮影ミヒャエル・バルハウスと組んだ最後の作品。TV放映版と劇場版とでは結末が違うらしい。TV版はソフト化もされておらずフィルムが現存しているのかも不明。映画の内容はタイトル通り田舎のしがない駅長の哀れな転落人生を描いた後の『ローラ』と同じく『嘆きの天使』オマージュな作品。とにかく主人公の周囲には軽薄な連中ばかりで町内会のような集まりに出席した主人公の妻が浮気をしている事実を全員が知っているにも関わらず、誰もその事実を教えてあげず主人公が退席すると全員で大笑い。周囲に徹底的に利用され(ウド・キアの美容師が異常なハマり役)尽くして僅かばかりの自尊心も消えてしまった主人公が生気を失ったような顔で朝食を摂っている背後にフライパンを持った妻が夫を撲殺しようと振り上げる瞬間、カメラは夫の後頭部を写し出すのだが、その役者の背後を見せられた瞬間、役者という装置を超えて「人が生きる意味は?この男の人生とは?」と思わず不可解な問いを自らにしてしまう自分がいた。