銃を構えた敵の前にスッとたつ傘を持ったスーツ姿の男。バッと大きく開いた特殊な繊維の傘で相手の銃弾をはね返す！靴から飛び出したナイフで相手を攻撃し、腕時計から麻酔薬を発射する。リアリティがあるのもいいけれど、このケレンみが好きなんだ！というスパイ映画ファンにはたまらない映画です。
「やっぱりこのケレンみが好き」と書きましたけど、なんで今のスパイ映画がリアリティ路線になってるかっていうと、かつてケレンみ好きだった人が、もうこの手の映画ってワンパターンだよな、飽きたわって言い出したからそうなってるとは思うのですけどね・・人って勝手なもんです。
しかしこの映画の制作陣は今に通用するセンスを持って、やっぱりこういう世界観っていいじゃん？という作品をつくってくれたこと。そして忘れがちになっていた自分たちの大切な宝モノを思い出させてくれたことには、ほんとに感謝です。
この作品のような「伝統あるスパイ映画」も存続して欲しいところですね。それこそ映画の中で新人キングスマンのエズリーが、師匠であるハリーからジェントルマンを継承したように。
最近はほんとにこういう作品が素直に面白いと言えるようになりました。自分の中で反抗期が終わったのかな？いや、結構おっさんですけどね。
