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ストレイト・アウタ・コンプトンの小のレビュー・感想・評価

3.8
ヒップホップとかラップとかについて全く知識がないにもかかわらず、鑑賞。映画を見る目的のひとつが、自分の世界を広げるためなので。しかし、そんな自分が見ても、なかなか面白かった。

1986年にアメリカ・カリフォルニア州コンプトンで結成された、ヒップホップグループ、N.W.A.(エヌ・ダブリュ・エー)の物語。社会の暗部を包み隠さず歌いまくる曲がウケにウケ、超人気グループに成長。その後、お金の問題で、メンバー、マネージャーの間で確執が生まれ、主力メンバーが脱退し解散。マネージャーをクビにして再結成しようとするが…。

劇中、警察が黒人に対して暴力を振るうシーンが何度も出てくる。最初は、権力に対しての憂さ晴らしだっと思われる歌が、民衆のハートをつかみ、権力に抗う手段となるのだ。

そういう点で考えると、ヒップホップって興味深い。リズム、ファッションがカッコイイ。歌詞は「そこまで言っていいの?」的な、暴力的で下品で権力への批判たっぷり。しかも、警察に睨まれ、結構命がけだったりするから、なおのことカッコイイ。これは若者にウケるのは納得。

クールにスタイリッシュにカッコ良く、言いたいことを命がけで言う。それがヒップホップの本質、ということで良いのかな?
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