河豚川ポンズ

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックスの河豚川ポンズのレビュー・感想・評価

4.3
偉大な父親と家族の物語な映画。
いつか書こう書こうと思っていたら劇場公開もおわり、就活も終わり、とうとうDVD発売もされてしまったので、思い出したように慌てて書いてます。

前作「GotG」でザンダー星を救い、チームとして一つとなったガーディアンズたち。
それから2か月、彼らは様々な星で様々な仕事をこなしていた。
惑星ソヴリンでのアニュラックス電池の護衛を任されたガーディアンズたちは、その報酬としてガモーラの妹ネビュラの身柄を引き取る。
ザンダー星の刑務所に収監するために帰るはずが、ロケットが思い付きでアニュラックス電池を盗んだためにソヴリンの女王アイーシャを怒らせ、艦隊に追われる羽目になる。
小惑星帯に逃げこむも振り切れず、危機一髪のところで謎の宇宙船に助けられ、なんとかジャンプ先の惑星に不時着する。
追って現れた謎の宇宙船から出てきたエゴと名乗る男は、突然ピーターに自分は父親だと話すのだった。

前作はアウトローの寄せ集めという感じでしたが、今回はネビュラ、マンティス、ヨンドゥが加わって、家族風味が一気に増しました。
特に前作でもっと見たいと思っていたヨンドゥとネビュラの活躍がたっぷり見られたのは、まさに俺得というやつです。
ストーリーの主題も家族が中心。生みの親か育ての親かという定番のお悩みですが、どちらの親も一筋縄ではいかない事情を抱えた曲者ぞろいです。
また、前作と大きく異なるのはロケットやガモーラの内面の描写にもより時間が割かれているところです。
ロケットが初めて持つ家族に対する感覚、ガモーラにとって唯一の旧知の存在であるネビュラ。
ピーターだけでなく様々なキャラクターの視点から「家族」が描かれる、言葉遣いは悪いですが暖かい物語です。
そして何と言ってもこの映画で欠かせないのがヨンドゥの活躍です。
あまり言うとネタバレになりますが、見終わった後はとにかくみんな「ヨンドゥ…」となること間違いなしでしょう。

初代ラヴェジャーズメンバーとしてのスタローンやヴィング・レイムスたちの豪華カメオ出演者たちも見逃せません。音声解説での監督曰く、スタローンたちラヴェジャーズメンバーで「エクスペンダブルズ」のような映画が撮れたら良いなということですが、自分はぜひとも早いうちにそっちを作ってほしい限りです。

3作目も脚本を作り始めているところでしょうが、最後のおまけシーンのあのキャラクターが出てくるとなると、今からどんな話になるのかたのしみですね。