こぼちゃん

地上の星たちのこぼちゃんのレビュー・感想・評価

地上の星たち(2007年製作の映画)
4.5
監督 アーミル・カーン、アモール・グプテ、脚本 アモール・グプテ。周囲に理解されなかった、失語症(ディスクレシア)の少年が、優しい先生に出会い、認められていく物語。

失語症とは、本を読めない、正しく書けない、計算できない。結果、空想や妄想にふけったり、授業に集中できない。"b"と"d"が区別できなかったり、"s"が鏡文字(左右逆)になる。

9才のイシャーン(ダルシール・サファリ)は、魚や犬、自然が好きだけど、勉強・スポーツ・計算は苦手。文字が分からないから生徒にいじめられ、先生からも怒られてばかり。兄は成績トップ、母は優しいけど、父は厳しく、寄宿学校に入れられてしまう。

寄宿学校でも失語症を理解されず喚き散らし、益々孤独で暗くなる。そんな時、臨時美術教師のラーム先生(アーミル・カーン)先生と出会い、大きく人生が変化していく。

アインシュタイン、トーマス・エジソン、ウォルト・ディズニー、ピカソ、アガサ・クリスティー、映画では紹介されませんでしたが、トム・ハンクスも失語症でした。

失語症は、覚えるのに時間がかかるだけで、ゆっくりと基本を復習していけば、読み書きできるようになる。

ラーム先生の授業は楽しく、次第に心を開いていく、イシャーン。

ソロモン諸島では、木を切る時、斧を使わず、怒鳴りつける。すると次第に木は衰え、自然に倒れる。

心理学の本でも、同じ話を読み、植物は言葉は話せなくても、人の感情は伝わるんだと思いました。子供や大人も同じ。だから、声掛けが大切。

ラーム先生が厳しかった父親や他の先生に諭します。失敗しても大丈夫。何も心配することは無い。その言葉がけや思いやりで、生徒は自分の持っている才能を出せる。

どんな才能を見せたかは、映画で確認できます。

追記
アインシュタインをチェックした時、証明はされていませんが、晩年にワームホールの推論を発表。『インターステラー』に出てくる、ブラックホール、ワームホール、ホワイトホール、この世は7次元は推論では正しく、ワープも、可能性があることに。時代が追い付けば、実証されるかも知れませんね。
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