さっこ

アバター:ウェイ・オブ・ウォーターのさっこのレビュー・感想・評価

4.3
評判悪いのか…?
個人的にはすごい面白かった。IMAX 3Dレーザー鑑賞。

👽🛸
映画始まって早々、また親子愛がテーマかよとウンザリ…。
日本の漫画は親子関係を排除してるのに、ハリウッドは親子愛ばっか描く。
(ワンピースは家族より仲間。例えば「けいおん!」や日常ものは、親は画面に登場すらしない。昔の漫画は「がきデカ」とかでも両親出てきた。
現代の日本人にとって親世代はもうずいぶん前からロールモデルお手本ではなくなってしまった。「刃牙」は親子がテーマだから例外)

だけど本作では敵キャラの親子愛が描かれていて、そこが興味深くスリリングだった。敵キャラの親子のドラマが本作のおもしろいところだ。
逆に主人公は子供に口うるさいだけの親父に見えてしまって魅力ダウン。
対比の構造になってる…のかな。



🐯🙎🏻‍♂️
あと、クライマックスのアクションが本当にすごい!
アバターといえば全部CGみたいな映画の筆頭だけど、本作のクライマックスはCGアニメーションみたいなアクションシーンとは全く違った。
おそらくあのどでかい船も部分的?には実物が用意されている。そこでカメラを固定して撮って(CG映画にありがちなありえない位置のカメラとかはない)、実際に船を爆破したり炎上させたりガタガタ揺らしたりして撮影しているはずだ。そこはCGではない。
だから臨場感がすごい。
やっぱりキャメロンはすごかった。

今度タイタニックがリバイバル上映やるらしい。見たことなかったからちょうど良い。絶対見ます!


レビュ-終。






















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ここからちょっと怖いお話。
お好きな方だけ良かったら読んでください😱





【いいひと】







Aさんの親戚のおばさんが死んだ。
おばさんはまだ若く50代だった。


葬式の日には笑顔のおばさんの遺影が飾られた。
おばさんの友人、知人、職場の同僚たちは一様にあの人は本当に良い人だった、と口を揃えて言った。
いつも笑顔で明るい人だった。人付き合いも良好で、怒ったところなど見たことがない、そんな人だった。

しかし若い頃からずっと不倫の恋愛相手がいた。悪い男で妻子あることを隠していたらしい。
関係を断った頃はすでに妙齢だったこともあり、結婚せずに独身で亡くなった。
脳梗塞で部屋で一人倒れていたらしい。



おばさんの葬式のとき、不思議なことが起こった。
お坊さんがお経を唱えていると、遺影が突然前に倒れた。
いつものおばさんの笑顔の遺影だった。
地震もないのに、ちゃんと後ろに傾けてつっかえがしてあるのに前に倒れるのはおかしい。
さらに今度は祭壇がガシャーンと派手に前に倒れてしまった。祭壇に乗っかっていた位牌なども派手にぶちまけた。(祭壇て普通遺影が乗ってるよね?また遺影も落ちたのかな)
祭壇も当然ながら安定していたのに倒れるのはおかしなことだ。

ザワついたがそのまま進行し、式は終わった。
そこに社長へ連絡が入った。
会社が火事になったのだという。
大騒ぎになったが、すぐに鎮火しておさまった(この火事についてはテレビでも報道されたらしい)。

まもなくおばさんの職場の同僚から妙な噂話が広まり、Aさんの耳にも届いた。
火事の火元はどうやらおばさんが働いていたフロアで、嘘か真か、おばさんの座っていた机のあたりから出火したらしい…ということだった。



Aさんはおばさんのことを振り返って語ってくれた。

Aさんが高校生のとき、日曜日に街まで遠出したとき、駅の店員にブチ切れている人の声が聞こえた。
どうやら駅員の不手際が許せなかったのか徹底的に問い詰めてる感じだった。

それはおばさんだった。
「どうしてくれんのよ!メガネ!聞いてんのか!」
などと若い駅員にすごい口調で怒鳴りつけている。普段のおばさんを知っている人からしたら信じられない光景だろう。
Aさんはおばさんと顔を合わせないように駅を出た。



おばさんは本当にいい人だったけど、人間なんだからそれだけではない闇の部分もあったはずだ。
私には葬式の日に遺影と祭壇が倒れたこと、会社が火事になったことは、おばさんの怒りのようなものに感じた。
そう語ってくれた。

(清水区に住む女性Aさんから聞いたお話でした)


終。
さっこ

さっこ