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イニシエーション・ラブのRのレビュー・感想・評価

イニシエーション・ラブ(2015年製作の映画)
4.0
我が友人のアメリカの友人が最も好きな日本映画らしく、勧められたので見てみた。日本全国のイケてない男子たちは是非とも見ておくべき映画だと思う。イケてないおデブちゃん理系男子大学生が、ちょっとブリブリしすぎだが天使のように純粋な前田敦子に惚れられて、ふたりともどんどん本気になっていくコミカルな前半。これぞホントのドリームカムズトゥルーと!言うべき展開。おデブちゃんのたっくんはあっちゃんに言われてオシャレするようになり、メガネもコンタクトに変えてノリノリ。けど依然ブサイク笑 こいつ絶対だまされとるわ、と思ってハラハラしながら見てたんやけど、ついには、あっちゃんのためにオレ痩せるよ! と決意。で、時間が一気に飛んで、めちゃめちゃスリムで垢抜けたたっくん。予想外に無事恋愛続行中。卒業後、就職で静岡から東京の本社に行くことになり、あっちゃんとは週末に会うだけになって、さみしいね、でも我慢だね、ってな感じに。さぁ、こっからは、打って変わって全国のイケメンたちが見ておくべき映画になります。何と、同期に、ものすごく大人で自然体の美女、木村文乃がいて、しかも熱く惚れられちまうのです。案の定、二股になるかならぬかの瀬戸際を行き来し、たっくんもえらくいい身分になってもんだねと思ってたら、あっちゃんからとんでもない激白が!もーこの辺は、男としては心して見なければなりません。彼女を持つことのリアリティとはこれだ、気をつけなすって! とは言え、お話として中盤あたりから普通にありがちな展開やなぁ……と……少しずつ…あれ?あれれ?ってモノが画面に入ってき始める。ハッキリとは認識できないけど、ちょっとおかしい。何か違和感。ってか、あれ? 過去に見覚えがあるような、ないような…。何かすんごい違和感! ん? ん? え? あっ!!! えええええ!!! ってなります笑 お楽しみに。結論。男の幻想と現実。わーーーーーー。80sの風俗が、ヒット曲も含めて、全編にてんこ盛りでおもしろいねんけど、最後の方、ストーリー的なオチもクレジットも含めて、ちょっとしっかり説明入れすぎじゃね?と思った。もうちょいしれっとしといてほしかったかな。ちなみに、映画とは全然関係ないけど、個人的に、出会ったとき即座に警戒してしまう女たちという括りが私の中にありまして、すごくいろいろ気がきく女子、誰とでもさらっと付き合えるさわやか女子、自分より周りの空気に合わせる調和女子。こういう人たちは付き合いが始まると一見プラスの特徴がマイナスに反転して厄介なことになりやすい気がして常時警戒中。ブリっ子&メンヘラは、傍から見てるのはイライラしつつ面白い。最も好ましいのは、社会性を最低限意識ながら我が道をゴリゴリ進んでる人ですね。とかいろいろ考えながら見てしまった。最も好きな日本映画とは到底言えぬものの、かなり面白かった!
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