真っ黒こげ太郎

エネミー・ライン3 激戦コロンビアの真っ黒こげ太郎のレビュー・感想・評価

4.2
大ヒット スカイアクション シリーズ第3弾!

だからスカイアクション映画じゃないってば。




反政府ゲリラ軍、FARCによって数々の爆破テロや麻薬密売、戦争犯罪が巻き起こるコロンビア。
ショーン率いる特殊部隊ネイビーシールズに、施設拡張したFARC本部を偵察する任務が下された。

敵地の密林地帯に潜入し偵察任務を開始するが、そこでコロンビア軍とFARCの和平会議が行われていた!
しかもそこへ謎の武装集団が襲来!!!会議に出ていた人々は皆殺しにされ、シールズも武装集団の襲撃を受ける!!!
敵の待ち伏せに会い、シールズの隊員の内2人が死に、1人は人質として連れ攫われてしまう。
しかも、彼らは和平交渉を潰した襲撃犯という濡れ衣を着せられてしまい、コロンビア軍の襲撃を受けてしまう。

ショーン達は仲間を救出し、敵地から脱出できるのか。




ネイビーシールズがコロンビアで死闘を繰り広げるコマンドアクション映画。
戦争アクション映画シリーズ「エネミー・ライン」3作目。


1作目、2作目は「敵地に墜落した兵士の脱出」という筋書きで物語を展開していたが、今回は「特殊部隊が敵地に向かってドンパチ」という内容で、もはや完全にベタなコマンドアクション映画になってしもうた。

まぁ、ベタなコマンドアクション映画を求めてるこちらとしては大歓迎ですけどね。
今では金を掛けた大作アクション映画でもこういうドンパチコマンド物が作られなくなってしまったのが辛いところだ。



本作もVシネマ規格のビデオスルー映画らしく、全体的に低予算なのは否めない。
銃撃、爆破、カーチェイスはしっかり押さえてるけど、クライマックスになると予算が尽きちゃったのか、林の中で敵をゲリラ戦でこっそり仕留める地味な展開になっちゃう。
お話も「敵軍に嵌められてお国の敵になったので、潔白を証明する」という展開で、ストーリー自体もそれなりの出来だが、前作に比べるとポリティカルな要素がやや減ってしまっている。



しかし、それでも個人的には前作より楽しめた。
B級コマンドアクション映画としては十分及第点に達してると思う。

まず、前作ではガチャガチャカット&エフェクトと火薬の少なさの所為で残念な出来栄えだったアクションがかなり改善された。
コマンドアクション映画としては普通位だとは思うが、前作の反省か銃撃戦をしっかり見せてくれるので迫力があるし、規模がそこまで大きくないとは言え火薬の爆発も多め。
(車の爆破の仕組みを解説してる特典映像も面白いぞ!)


シールズの装備や技術力で敵の包囲網を切り抜ける展開もそれなりに面白いし、クライマックスではキレのあるナイフバトルが展開され見ごたえがあります。

ロケ地も前作の様な白くて寒々しい感じじゃなく、明るい場所でドンパチやってくれてるのも好感触。
因みにプロレス団体のWWEが制作してるからか、キャスト陣にプロレスラー畑の人が出てるが、それを活かしたアクションがあまり無かったのは少し残念。
(敵を後ろから羽交い絞めにしたり、ナイフで仕留めたりはするが。)



Vシネマ規模で低予算だし、期待しすぎは禁物だが、B級のドンパチコマンドアクションとして楽しめました。
やはりマッチョなコマンド部隊がドンパチしまくって爆発しまくってる様は見ていて愉快だ!!!w

コマンド部隊、銃撃戦、爆破、ナイフバトルといったワードにピンと来るなら是非!!!


因みに特典映像で撮影秘話やメイキングが描かれており、皆和気あいあいとしててほっこりしました。