海

ズートピアの海のネタバレレビュー・内容・結末

ズートピア(2016年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

自分の趣味に全振りされた作品っていうのはえてして他人にオススメしづらいんだけど、これはディズニーだし話題にもなってるしイケる確信がある。

導入で弱肉強食の世界を「お遊戯会」で再現するも、今は手を取り合い肉食も草食も関係なく暮らしてるぜってアピールするんだけど完全に黒人白人みたいな人種差別のテーマをのっけからぶつけてくるスタイルだし。

小難しいっていうかそういう勝手な読み取りを抜きにしても、まるで初めてバックトゥザフューチャーを見たときにワクワクしたあの気持ちみたいになれる近未来都市が舞台で、かと思えば生々しい密林地帯も描かれるから目で見てるだけでもすごい楽しいし、ストーリーもこれ以上無いぐらいの起承転結。

今回字幕で観れたことによって陸運局のナマケモノとホッブスのやり取りの対比もすごい笑ってしまった。吹替えでも再現出来てるのかな?

詐欺師として生きるキツネさんの生い立ちもお約束だけど泣けますね。

ホッブスが「より良い世界を作りたい」って何度も言うもんだから否が応でも社会論のリヴァイアサンを思い出すんだけどあんま関係無いかな…

女性の格好をしたガゼルが出てくるのだけど、野生の雌ガゼルはあそこまでツノが伸びない=あれは雄のガゼルが女性よりに描写されている=トランスジェンダーっつーメッセージも籠ってるっていう感想を聞いて目から鱗でした。

兎に角、ここまで書いておいてなんだけど子供向けの動物映画と舐めてかかって欲しい。そして存分にその思惑を裏切られて欲しい作品。
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