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トイ・ストーリー4のMOCOのレビュー・感想・評価

トイ・ストーリー4(2019年製作の映画)
4.0
「彼女は大丈夫・・・ボニーは大丈夫だ」バズ・ライトイヤーは言った。
「本当に・・・」ウッディが尋ね返した。
バズ・ライトイヤーが応えた。
「ああ、内なる声を聞け」

 ボーと二人でメリーゴーランドの頂きに駆け上がるウッディの笑顔が最高でした。

「彼女(ボニー)は大丈夫」それは同時に
「僕たちでもボニーは大丈夫」
「僕たちのことなら心配しなくても大丈夫」という、背中を押してくれるバズ・ライトイヤーの思いやりの言葉。

 1人の子供のため生きるのではなく、クローゼットの中で馴染みの皆のまとめ役として生きるのでもない、今日までとは違う、自分のための生き方を選んだウッディ。

 感動的だったトイストーリー3もオモチャの譲り先を男の子にするべきだったのかもしれません。夜道をフォーキーと歩きながら、アンディとの思い出を話すシーンは、複雑な思いで観ました。
「クローゼットの片隅でも、段ボールの中でもいいからそばに置いてよ、時々懐かしんでくれても忘れてしまってもいいよ。10年後・15年後、もしかしたらあなたの子供のベストフレンドになるかもしれないよ、僕が少しだけ我慢すれば、あなたの子供ならきっと大切にしてくれるよ」そんな声が聞こえてきそうな気がしました。

 自分のための生き方を選んだボーが皆と再会した様に、ウッディとボーがまた皆と再会する日が来るといいなぁと、子供のように願ってしまいました。
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