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ナイトクローラーのHKのレビュー・感想・評価

ナイトクローラー(2014年製作の映画)
3.8
今まで見た中で一番イヤな顔つきのジェイク・ギレンホールでした。
例えて言えば、とても邪悪な表情を浮かべた『トイ・ストーリー』のウッディとでもいいましょうか。ここまで顔も性格も嫌悪を感じたキャラは久々です。
口の両端がクイッと上がった仮面のような薄ら笑いも生理的にダメ。
しかし同時期の『プリズナーズ』や『複製された男』とはまるで別人でしたから、これも全て演技ということなんでしょう。恐るべし。
本作ではゴールデン・グローブと英国アカデミーの主演男優賞にノミネートされてるのも納得です。

このろくでもない主人公(ギレンホール)は、事件や事故現場の映像を撮影し、TV局に売り込むいわゆるパパラッチ稼業を始めますが、その倫理観をも法をも無視した行動はどんどんエスカレートしていき・・・
本作はアカデミー脚本賞のノミネート作品でもあります。

サイコサスペンスという案内文もありましたが、それほど特殊な異常者とも思えず、最後の一線だけを除外すればこういうイヤな奴いますよね。
むしろいそうだからよけいに気持ち悪いわけで、こういう輩には近づいちゃいけませんし、間違っても雇われちゃダメですね。

雇われてコキ使われる助手には今年の春に『サウンド・オブ・メタル』でアカデミー主演男優賞候補にもなったリズ・アーメッド。ギレンホールとはこの後『ゴールデン・リバー』でも共演しています。
TVのニュース番組のディレクターには『リーサル・ウェポン3』のレネ・ルッソ。
あれ、ビル・パクストンどこに出てたんだろ。
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