ぎー

アベンジャーズ/インフィニティ・ウォーのぎーのレビュー・感想・評価

4.5
【MCU特集18作品目】
「困難な選択には、強固な意思が必要だ。」
・本当に"映画"だった。過去素晴らしいエンタメ映画シリーズはいくつかあった。ロード・オブ・ザ・リング、スターウォーズ、ノーランのバットマン三部作、ハリー・ポッター。今作でアベンジャーズも間違いなくそこに名を連ねることになった。
・18作もやってるだけあってキャラクター設定がしっかりしているから、これだけ主役級が揃い踏みしても全然全員に感情移入してしっかり見ることができる。普通にこの映画1本で5〜6本分のインパクトあると思う。MCUの積み重ねが結実した感じ。
・その上で映像の迫力や音響も凄いし、きちんと笑いや涙もある。完璧。
・アベンジャーズもあと一本。もう残り少ないと考えると、シリーズ何周目でも寂しさと喪失感を感じる凄いシリーズになった。

・冒頭から今作が辛い作品になる予感がムンムンにする感じで始まる。アスガルドの民が虐殺され、主役級の登場人物のはずのヘイムダルやロキも何の躊躇いもなくサノスに殺される。この容赦のなさが今作に深みを与えてるんだろうな。
・そういえばトニーとロジャースは喧嘩してたんだったね。結局今作の間では共闘は実現しない。これだけ盛り上げといても、きちんと余白作っとくのは凄い。
・序盤も序盤なのに普通にサノスの部下が地球に襲来。トニー、ハルク、ストレンジ、スパイダーマンで迎え撃つ。普通にこの戦闘だけでアベンジャーズ1作品目ぐらいの迫力ある。
・あと、サノスの部下のマウって奴普通に強い。
・ソーを救出する縁があって、とうとうガーディアンズがアベンジャーズと繋がる。この暗い映画の中にあって彼らのギャグパートは救いだったな。
・ヴィジョンとワンダのところにもサノスの部下が襲ってくるけど、スティーブ、ナターシャ、ファルコンが駆けつけて撃退するの格好良すぎる。
・というか普通の映画だったらフィナーレ級の戦闘がこの前半だけでバンバン出てきて、映画として規模感が狂ってる。一つ一つに多分凄い金かけてるのに、テンポ良く場面切り替わるから間伸び感も全くないし、上映時間の長さも全く感じない。
・ガモーラとクイルの愛情は素敵だし、宇宙守るために自殺も辞さないガモーラの意志の強さは凄かった。泣く泣く捕らえられたガモーラを撃とうとするクイル見てると悲しかった。
・ガモーラはこんなに頑張ってきたのに、サノスに殺されてストーン奪われることになって、本当に悲しかった。
・たしかにトニーの性格も良くないけど、助けてもらっといてストレンジの態度も良くなかった。
・たしかにスパイダーマンの言う通り、"エイリアン"と同じ作戦だった。懐かしかった。
・サノスvsアイアンマン、ストレンジ、スパイダーマン、クイル達の戦闘はただただ激アツ。一時はサノスを捕まえることにも成功するし。
・ガモーラへの愛は分かるけど、あそこでクイル激昂しちゃダメでしょ。
・あと、ストレンジは未来知ってて、結局ストーンをサノスに渡すのなら、なんで一旦戦ったんだろ。
・ワカンダでの戦闘は、"エンド・ゲーム"公開前時点の映画史上では最強の迫力。敵は無限、味方は最強。特に最強の武器を手にしたソーの無敵感が凄かった。ハルクが出てこなかったのも、最終作に向けた余白なんだろうな。
・ワンダがヴィジョンもろともストーンを破壊する展開は悲し過ぎたし、時間を操られてその努力すら無に帰される絶望感凄まじかった。
・普通の映画だったら敵が余計なこと言ったりして躊躇するのに、ソーの攻撃があったとはいえ、サノスがストーン揃い次第間髪入れず宇宙の半分滅ぼしたのは、映画の本気を感じた。

⭐︎1番印象に残ってるシーンは、選べないけど、やっぱりアイアンマン達がサノスと戦う場面かな。このシリーズの主役と言っても過言じゃないアイアンマンが、命をかけて、全身全霊で攻撃してもサノスに一滴の血を流させることしかできない。サノスという敵がいることが、このスーパーヒーロたちが集結してアベンジャーズとなる必然性を産んでるんだと、改めて感じた。
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