小

ブラックパンサーの小のレビュー・感想・評価

ブラックパンサー(2018年製作の映画)
3.8
面白いのだけれど、今ひとつ入れなかったかな。アフリカのとある国が超文明国家の設定と原住民感バリバリの王を決める儀式がキャッチー。ただ、苦悩する王の人間ドラマは良いのだけれど、自分はこういう映画はスッキリ勧善懲悪の方が好きなのかもしれない。

超文明国家ながらも、繁栄が脅かされるからと、そのことを世界から隠蔽しているワカンダ王国。王はブラックパンサーの能力を与えられ、国を守っていく。一方で、王を決める儀式はアフリカ未開の地的な雰囲気感が漂い、このギャップが面白い。

国レベルの物語だからか、孤立主義か協調主義かと、アメリカ社会にストレートに問うているようなテーマ。映画界はトランプ政権への批判がトレンドだから主役はもちろん…。

とはいえ、このテーマに沿ってみれば、悪役も決して悪とは言えない存在。だから、人間ドラマが盛り上がるのだろうけれど…。

まあスッキリしたいと思うから、もうひとつノレないのかもしれず、視点を変えて観れば、面白く感じるかもしれない、その検証はかなり先になると思うけれど。

●物語(50%×3.5):1.50
・面白いのだけれど、勧善懲悪の方が好みかな。

●演技、演出(30%×4.5):1.35
・ブラックパンサーのギミック好き。国を守る兵士たちもイイ。

●画、音、音楽(20%×4.5):0.90
・レベル高いっす。
小