とりん

ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生のとりんのレビュー・感想・評価

3.6
2018年本目(映画館本目)

ファンタスティックビーストシリーズの第2作。
前作で再びあの魔法世界に戻ってこれた喜びと魔法動物とエディに癒されたが、本作は一気に物語が展開していく。
前作が序章に過ぎなかったというのはまさにこのことというように展開していく。
その展開の速さは2時間越えの長さをものともせず時間を忘れてのめり込むことができる。
ただ設定を細かく知ってないと深く楽しめないという悲しい難点がある。
とにかくストーリーが複雑すぎるし、シリーズ2作目ではあるもののハリーポッターシリーズと世界線は同じであるため、あちらで知っている用語がこちらが知っている前提でどんどん飛び出す。
そのため一見さんやにわかでは全くと言って良いほどついていけなくなっていく。でもこれを知っているとどれだけ驚きがあって楽しめるのかと思うとちょっと悔しくなる。
ただあまり知らなくても映像だけでは楽しめるのはもちろんであるし、前作同様魔法はトップクラス、レベル高いものばかりなので、魔法の戦いには目を見張るものがある。
だからこそ変なラブストーリーが余計に感じてしまうので、あくまで味を添えるだけにしてほしいものだ。
タイトルの割に前作からはるかに動物の出番か少ないのは悲しいし、それどころかニュートもほとんど脇役扱いに近い。動物の雰囲気とニュートの頼りないけど頼りがいがあるとこが好きだけど、本作にはあまりそこを感じられない。でも変人ぷりはしっかり発揮してる。
映像の魅力は監督さすがと言えるが、ちょっとコアファン向けになりすぎていて辛くなってきてしまうので、これが次作でどうなるか楽しみだ。

2回目:2022/04/12 Hulu
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