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ヘイル、シーザー!の小のレビュー・感想・評価

ヘイル、シーザー!(2016年製作の映画)
3.6
コーエン兄弟が豪華キャストの魅力をコメディタッチで描いた作品、なのかな? とはいえ、コーエン兄弟も俳優陣も、実は良く知らない。映画への詳しさの程度で、楽しさの度合も違ってくる気がする。

それでも、それなりに楽しめた。1950年代のハリウッドが舞台で、歴史スペクタクル、西部劇、水上ダンス、ミュージカル、タップダンス様々な撮影シーンが盛りだくさん。一流俳優の演技はストーリーとは関係なく、観ていてとても楽しい。

物語の方はジョシュ・ブローリン演じるなんでも屋のオジサンが、主演俳優の誘拐事件をはじめ、さまざまな問題を次々に処理しながらも、夜な夜な懺悔する姿は、可笑しく、ちょっと切ない。

日々悔やみつつも、悩みなどないように振る舞うなんでも屋のオジサンには、同じオジサンとしてちょっと憧れるかも。

あと劇中『ヘイル、シーザー!』の撮影に際し、キリストの描き方について、ユダヤ教、キリスト教カトリック、キリスト教プロテスタントの3者に意見を求めるシーンが興味深かった。あちらでは映画製作に際して、こういう苦労もあるのですな。キリストを描くのも大変だ。
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