140字プロレス鶴見辰吾ジラ

ザ・ヴァンパイア 残酷な牙を持つ少女の140字プロレス鶴見辰吾ジラのレビュー・感想・評価

4.5
この映画を見ないと…
血を吸うわよ!!

ヴァンパイアロックフェス開幕だ!!

無機質な背景
無機質なモノクロ
いや、無機質なグレー
無機質な妖艶
無機質な質素
スケボーで疾走
それを場違いに彩るロックナンバー
恐怖か、憧れか、鬱陶しさか

死んだような街に
感覚は研ぎ澄まされる

セリフは最小限ながら感覚に入り込んでくる何か
吊り橋効果的な恋なのか?
現実逃避的恋なのか?

死んだような工場の機械たち
そこを照らすことなく佇む

理解しようとするより、感覚でこの世界に身を委ねてしまった。
気がついたらときが立っていた。

異常なくらい間を使っていますが、画面に吸いよせられてしまいました。
徐々に愛おしく感じてしまいました。
意外にも無駄と思うシーンも思い当たらず洗練されていたのに驚きです。

夜の街をスケボーで疾走するヴァンパイアが斬新というか、不可思議な組み合わせだから惹きつけられてしまいました。

夜の工事をバックにピアスの穴を開けてあげるシーンは絶品です。
ヴァンパイアとロックナンバーは不思議なほどフィットしますね。

頭にこびりつく感じの映画は好みです。
オススメしないこともなくもなくってよ。

私はあなたの下僕
私はあなたの血液袋…