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あんのRのレビュー・感想・評価

あん(2015年製作の映画)
2.4
映画好きの人のTOP10リストからランダムに作品を選択し鑑賞する第6弾はこれでした! 良い作品が続いたのでひょっとしたらコレもイケるのでは⁈ と思って選んだけど……んーーーービミョーーーーーー😅 テーマはイイんやけど……まずこのタイトルはなんなんだろと思って見始めたら、どら焼きの餡のこと。主人公は町角の小ぢんまりしたどら焼き屋さんの店長で、日々無表情で淡々とどら焼きを焼いて売って単調に暮らしている。よく来るおしゃべりな中学生たちを軽く相手したりしながら。そこにある日76歳の婆さんがやって来る。時給200円でいいから働かせてください〜。いやーさすがに無理ですわーと断る店長さんに、婆さんはお手製の餡を渡し、味見してみると、自分が使ってる餡よりぜんぜん美味い……ということで、餡づくりを手伝ってもらうことに。すると、なんと、見る見る地域の人気店に……しかし、この婆さんには実は容易ならざる過去があることが分かり、それが次第に広まって、人々が店から遠ざかり始める……というお話。序盤を見てると、たまに見かけるのんびりピースフル系の映画かと思いましたが、中盤からずしっと重いテーマが加わる。一言で言ってしまうと差別モノ。ほんと世の中にはいろんな差別があって嫌だなぁと思うし、差別をテーマにした映画って好きなものが多いのですが、本作は胸に刺さらなかった。んー😕その原因……まず、樹木希林の演技。樹木希林のちょっととぼけたカワイイおばあちゃん演技で押せ押せ押し切ろうとしすぎてる感じがして、過剰にあざといというか、なんというか、ボクのひねくれ心にはまったく馴染みませんでした。テーマが深化する後半を、進めば進むほど心が冷めていく。特に手紙のリーディング。詩的さが過ぎるし、読み方が巧み過ぎる、うますぎる。あと、キャラクターの善悪があまりにハッキリしすぎてるのも気になる。悪者がいかにも悪い奴らとしてバイアスかけすぎで、深みがない。こういう人たちは最低ですよーーー!!! こういう奴らはゆるしてはいけませんよーーー!!!と声高に叫んでるような印象を受けた。説教くさいというか。日本的正義観丸出し。だれが見てもダイレクトに善悪が伝わる、というのを重視したからなのかもしれないが。どうも好きになれないなー。もうひとつ大問題として、全編説明的なセリフが多いのも気になる。終盤とかずっと解説を読んでくれてるかのよう。その割に、しゃべり声の音量が低く、環境音と音楽がデカい。そして、終盤はごりごり日本美を推した風景に、大きな風を吹かせながら樹木希林の独白。かーーーーっ。お腹いっぱいーーーー。良かった点ももちろんあります。たとえば悩める女子中学生を演じる内田加羅という女優さん、若いのにめちゃくちゃ雰囲気あって、個人的に本作中でいちばん自然でいい演技してたと思うし、見れば見るほど美人?というかイケメン?に近い?不思議な魅力。ひっさしぶりに見た市原悦子もやっぱいい女優ですねー! さて、最後に。ボク、多分この監督がそもそも苦手なのかなと思う。だいぶ昔に見た萌の朱雀は、一時期ハマって何度も見て、いまだにピアノの曲を脳内再生できるくらいなんですけど、その後、殯の森を見て、深いこと描こうとして逆に浅さが露呈してる感じが受けつけなくて、からの本作……んーーーー。きっとすごい才能のある監督なんでしょうけど、哲学の浅さが際立ってる。哲学的な内容にするんだったらもっともっとディープに行ってほしい。それか、哲学的なテーマは置いとくか。いまんとこ以上3作しか見てないので、これは深いとこまでいってるよ!という作品をご存じの方は、是非とも教えてください! あーーー言い忘れてました、永瀬正敏、ボクこの人も苦手。ぜんぜん演技うまいと思えない。最後の、どら焼き、いかがですか! で完全に冷めた。ごめんなさい文句ばかりで。もう辞めます🙏 おやすみ🥱