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怒りのyoukiのレビュー・感想・評価

怒り(2016年製作の映画)
4.8
まず一人一人の役者の演技のクオリティーが他の映画とは全然比べ物にならないくらい高い。
そして、ラストの方に流れるヴァイオリンの音色が役者たちの演技と完璧にmuchしている。
「こんな綺麗な曲誰が手がけているのだろう?」
と、映画を見ながら考えていた。エンドロールに坂本龍一の名前が出た瞬間、すごく納得した。

一つの映画に、繋がりがないストーリーを複数用意し、その複数のストーリーを順番に流すという技を使っている映画は、全然珍しくない。
ex)クラッシュ、ラブ・アクチュアリー、 桐島部活やめるってよ、今作
こういった映画は、個人的にはすごく好みである。そして、この作品は、それらの映画の中でも圧倒的に一番面白いかった。

個人的には、渡辺謙のストーリーが一番考えさせられた。大切な人を最後まで信じれなかった。それが、自分にとってどれだけ悔しいことか…
この映画の中では、宮崎あおいの演技が一番輝いていた。

後半は、時間が流れるスピードが遅くなる。ペースが遅い映画は自分は嫌いだが、この映画だけは別。

これは、邦画では歴代で1、2を争うぐらいの大傑作です。(自分の中での)
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