暇でもないのに暇を潰そうとしてしまう。何か適当な映画はないだろうかと行き着いたのがこの映画だった。途中まで観ていたのに配信期限が切れて観れなくなってしまった「ウォーキング・デット」、今自分の中で「ゾンビ」と言ったらこの消化不良感を思い出してしまう。その感情もあいまって以前なら気にも留めなかったゾンビものに目が留まった。
「ゾンビコメディ！」この言葉を信じて再生ボタンを押した。オープニングから衝撃映像だった。正確に言えばオープニングだけが衝撃映像だったのだが、「騙された」とすら思った。
あとはもう全体的にどこなくチープさが漂う映画だった。クズな教師とクソガキ、クズとクソどちらがましかどうかはわからないがクソガキに至ってはゾンビになってもなおクソガキのままだった。ゾンビには知能があるのか、それはどのゾンビものでも真っ先に挙がる疑問なのだが、このクソガキは実にクソガキらしい活躍をみせる。これぞご都合主義といった感じで逆に清々しい。
「お寝んねしな クソども」この映画はこのセリフのためだけに存在しているのではないかと思えるくらい今まで滅茶苦茶でクズな教師が、なぜか終盤だけカッコよく見えてしまう。終わり良ければすべて良しとは言わないが、続きがあるのなら観てしまうのではないかと思う。
