忙しいくせに退屈な日々の延長線上にやってきた４連休の2日目、「忙しい」がなくなっても「退屈」だけは残ってしまって、このままでは心がダメになってしまうという焦燥感にかられ、映画を観ることにした。
最近はゆっくり映画を観る気にもなれず、なんとなく時間が短くて良いという理由だけでアニメばかり見ている。何か良い映画はないかと画面をスクロールしていたら、この映画に目が留まった。
公開前の予告を観て、この映画は観に行きたいと思っていたまま、そのままになっていた。
誕生日、7月26日の1日だけを切り取って、１年ごとを遡っていくストーリー。
7月26日以外にも彼らの何でもない日々はあったはずで、その余白が自分の経験でしか埋めることができず、気が付けば自分の経験と重ねさせれらていた。
上手い作りだなあ、と思いつつ、思い出せるのは過去の事ばかりなのだなとごく当たり前のことを思い知らされる。
あの頃に戻りたいだとか、元に戻りたいだとか、そんなことは思ってはいないけれど、ちょっと思い出してしまって、懐かしく感じてしまう、そんなあの時を疑似体験できる映画だったと思う。
