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劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さんのsanshokuのレビュー・感想・評価

4.0
最近は眠れなくて楽しくない夜の最終手段として映画を観ている気がする。あまりよろしくないなあ、と思ったりする。

いつもなら気にも留めないであろう「ファイナルファンタジー」というゲームタイトル、それに続く「光のお父さん」という違和感ありありな映画タイトル、このギャップになぜか惹かれてしまい再生ボタンを押してしまった。

嵌ってしまえば本当の意味でおはようからおやすみまでゲームにのめり込んでしまう私でも、FFシリーズは人生で一度もプレイしたことがなかったりする。宝箱を全部開けないと気が済まなかったり、マップを全踏破してからじゃないと次のステージに行けなかったり、凝り性全開な私にとってはむしろゲームは嵌ったら最後であり、RPG、特にFFシリーズは積極的に触れないように生きてきた節がある。絶対やりだしたらやめられない自信がる。この映画を観るにあたっては今までのFFシリーズに触れないようにしてきた努力が功を奏した気がする。知らないからこそ純粋に楽しめたというか、FFXIVをプレイした後にこの映画を観ていたら、きっとゲーム内シーンのモーションや演出部分で細かいところが気になってしまったんじゃないかと思う。実際にプレイしたことがないからなんとなくでしかないんだけどそんな気がする。それでも、実在するゲームをここまで映画に落とし込めたのはすごいと思う。ゲームなんだけどゲームじゃない、ちゃんと映画になっているというか、最後は良い意味でゲームのCMっぽかったけど(主人公が広告代理店勤務って設定が活きたというかなんといか?)、とにかく観終わった後は良い映画だったなって思えた。

この映画を観終えてから知った、ドラマ版の存在や原作者のマイディーさんのこと、映画公式サイトの光のお父さんからのコメント、それもあってかこの作品がより特別に、光り輝いているように思えるようになった。
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