河豚川ポンズ

ボーダーラインの河豚川ポンズのレビュー・感想・評価

ボーダーライン(2015年製作の映画)
3.8
DEA版ブラック企業な映画。
パッケのベニチオ・デル・トロでもう見なきゃいけないと確信していたけど、こんな辛いなんて夢にも思わなかった…

メキシコからの麻薬取締を行うFBI捜査官のケイト・メイサー(エミリー・ブラント)。
死と隣り合わせの現場で来る日も来る日も麻薬組織の拠点を叩く日々。
そんなことを続けていると、国防総省のマット・グレイヴァー(ジョシュ・ブローリン)から麻薬カルテルを直接叩く特別チームに勧誘される。
これ以上凄惨な現場は見ていられないと迷わず参加するが、向かう先はアメリカの国境付近ではなく、メキシコのエル・パソ。
そしてそこから麻薬王が住むフアレスに向かうこととなる。
正体不明のコロンビア人、アレハンドロ(ベニチオ・デル・トロ)を加え、ケイトは何も聞かされないまま戦いに巻き込まれていく。

「プラダを着た悪魔」の頃のエミリー・ブラントはどこに行ったんだと言いたくなるくらいに男前なケイトですが、それを上塗りする勢いでベニチオのアレハンドロが怖いです。
何考えてるのかもよくわかんないし、めっちゃ強いし、麻薬王絶対殺すマンだしで、ベニチオの顔も相まってすごいことになってます。
「マイティ・ソー ダーク・ワールド」の時のコレクターも大概だったけど、こっちのベニチオは桁が違った。
ジョシュ・ブローリンはジョシュ・ブローリンでした。
なんか痩せた気がするのは気のせいかな?

ストーリーも重めで、まあ殺しあいをする話なんだから当たり前と言えば当たり前ですが、見終わった後はかなりゲンナリというか辛さというか。

もう続編が決まっているらしいですが、続投するのはベニチオ・デル・トロなのだそうです。
やっぱり主人公はコイツだったんですね…