キレッキレのオヤジアクション‼︎
2度のオスカー獲得を引っさげて、名優ショーン・ペンがアクション映画にやってきた!ヤァヤァヤァ
こいつはハードだぜ!
チラリと見える二の腕が、ガッツリ見せる胸板が鍛え抜かれていやがるぜ!流石意識高い俳優の役作りは違う…
キャストもイドリス・エルバ、ハビエル・バルデム、マーク・ライアンスと映画ファンには堪らないツボをつくような面々。
監督は「96時間」でリーアム・ニーソンを”男”から”漢”に転身させたピエール・モレル!
いかにも期待できそうな長い前フリなわけですが、実際見ると肩透かしというか味気ないアクションに収まっています。
頑固親父の名店と呼ばれたラーメンがカップラーメン界に進出してきたのはいいが、店で味わえるスープの濃さや麺の力強さが感じられないといった印象。
監督のピエール・モレルもアクションでの小気味良さは発想はいいのですが、過去作の「パリより愛をこめて」と同じくアクション”だけ”の数日経てば記憶に埋もれてしまうワンオブゼムな作品。
ショーン・ペンの役作りは勿論素晴らしいですが、どことなくリーアム・ニーソンのセカンドライフにあやかろうという”かまってちゃん”的な印象が想起されてしまいました。
劇中で過去の後遺症で脳力の制限が生まれるというのは良いアイデアでしたが、それゆえに作品の不器用な部分が露呈し、意識高い系「96時間」を狙ってグジャグジャになっちった〜という映画でした。
でもショーン・ペンの哀愁ある表情と肉体の魅力は大いに感じられます。