家業に縛られた長男、心に病を抱える次男、幸せな家庭を築けない妹。共通するのは己を持っていないこと。それ故に何をしたいのかがわからずイライラしていること。
何故こうなってしまったのか? そうだ、あの鹿のせいだ。あの鹿がいればこんなことにはならなかった。
しかし、己は外にはいない。己を鹿に投影し、いくら探してみたところで見つかるわけがない。結局、どうすることもできず終了。
一般的にいってこの程度の悩みはよくあるような気がするけど、皆さんは鹿探しなどという不毛なことはしないでね、とか言いたいのかしら。
これってコメディらしいけど全く笑えなかった。平凡なヒューマンドラマで、ちょっと退屈だったかも。
テアトル新宿でトークイベント付き。この日は監督の出身地で映画の舞台となった足利市の市長がメインゲスト。しっかりPRされてましたが、この映画を見て、足利市に行きたくはならなかたなあ。