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美女と野獣のabeeのネタバレレビュー・内容・結末

美女と野獣(2017年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

やっぱりね…結局のところこういったディズニーファンタジーの実写化を観ていつも感じることは(特にプリンセスものね…)、これを楽しんだりキュンキュンするには私は歳を食いすぎてるってこと。
少女マンガの実写化を冷めた目でしか観てられないのと一緒なんです。

それでも観ようと思うのは楽曲と映像作品としてはとっても魅力的だからなんです。
やはり映像の美しさは素晴らしかったです。
それに燭台(名前忘れたww)のユアン・マクレガーの歌声に酔いしれる。歌声聴いてすぐ、燭台がユアン・マクレガーだと分かりました。「ムーラン・ルージュ」の観すぎですね。

でもね、いくら映像がキレイかろうと、楽曲がどれだけ素敵だろうと、エマ・ワトソンがどれだけ可愛いかろうと、やっぱりこの物語は上辺だけだと思う。

「美女と野獣」のストーリーを現代的に身近に考えてみましょう。
例えば、ツイッターで知り合った男性に恋をして、その後送られてきた自撮りはイケメンだったのに実際はブスだったら?
それでもその男性を愛すことはできますか?

そう、「野獣が実はイケメン王子」であることと、「イケメン王子が実は野獣」であることとでは意味が全く違ってくるとは思いませんか?

でもそれでも成立するんだよね?
だって人は中身なんだもんね?

だってツイッターで出会った彼は本当に優しくて、でも自分の容姿にコンプレックスがあって、イケメンの友達の写真を送ってきたんです。あなたに嫌われたくないから。

この物語はズルいですよね。
だって魔法が解けたらイケメンかブスかは分からないけど、でっかいお城を持ってる王子さまなんだってことは分かってるんですから。
夢物語だからいいんだけどね‼︎
でもこんな夢物語にときめくことができるほど私はもう若くないんだとつくづく痛感し、自分が結婚したいのかどうかも分からなくなりました。

少なくとも、私はこの逆パターンの「美女と野獣」現象が自分の身にふりかかったら、恐らく実は野獣だった恋人を愛することはできないんじゃないかと思います。
それを間違ったことだとは思わない。
むしろ魔法が解けず、けむくじゃらのままになってしまった野獣と共に生きることを選んだり、魔法が解けて人間の姿に戻っても王子という肩書きは無くなってしまって、それでも彼を愛しますとか、そんなストーリーなら純愛なのかなと思えたと思います。
だから私は「ペネロピ」は凄く好きなんだろうなぁ。

ということで、単純に魔法が解けた王子さまも微妙な感じのイケメンだったし、結局王子さまがあまり私の好みじゃなかったせいな気もしてきました。
そしてストーリーが好きじゃないだけというだけなんです。
色々文句言ってすいませんでした…
でもね、私みたいにちょっとスレちゃってる女性にも「ペネロピ」は心の底からレコメンドしますよ‼︎
これはもうキュンキュンが止まらないですからね‼︎
abee

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