Adachi

インフェルノのAdachiのネタバレレビュー・内容・結末

インフェルノ(2016年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

申し訳ないですが、あそこまで大手を振って稚拙な発言を連発する中学生みたいな人物が大富豪になれてしまう世界なら、人口増加問題なんかより、そんな社会の方が問題。

結局、犯人の落書きをひたすら追いかけてるだけだったり、のこのこついてくる明らかに専門分野外の知識をお持ちの怪しさ満点の女とか、もうツッコミどころ満載な内容ですが、何よりダメだと感じたのは、この映画のミステリーとしての魅力を決定的に欠如させてる「超科学」の部分。

感染率ほぼ100%のスーパー殺人ウィルスや問答無用で記憶を操作する薬品注射が百歩譲って「超科学」の産物として成立したとしましょう。
ただそれって、もはや一種の魔法みたいな「超常的現象」レベルの話になってきません?

あくまで例えですが、密室でどうやって部屋から出たのか?が幽体だからすり抜けたとか。
遠距離でどうやって殺人を実行したのか?を超能力で呪い殺したとか。
そういった魔法みたいな”非現実的理屈”での解決をミステリー(謎解き)としての重要なトリックの要素として示されたらどうしても納得できないですし、単純に冷めてしまいます。細かすぎですかね?

ただ無論、良い部分もありました。
フィレンツェ、ベネチア、イスタンブールの街並みや美術品はやっぱどれも綺麗で良かったです。
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