きよぼん

バック・イン・タイムのきよぼんのレビュー・感想・評価

バック・イン・タイム(2015年製作の映画)
3.0
今の映画は続編、リブート、リメイクが大流行。「ない」と思われていたスターウォーズの続編はつくられるし、スタートレックはオリジナルシリーズのリブート版がつくられています。2017年にはまさかのブレードランナーの続編、さらにはエイリアンも公開されますし、インディジョーンズなどの製作も予定され、このブームはいまだとどまることはないようです。

知名度がある作品には新作が期待されるなか、そんな声が全く聞こえてこないのが、この「バック・トゥ・ザ・フューチャー」です。

なぜならその必要がないくらい映画として完璧であり、この奇跡的に組み上げられた美しさを誰もが壊したくなく、愛しているからでしょう。

この映画の中のインタビューで、監督したロバートゼメキスは「続編はない」と言い切ります。しかし、自分はこの映画に出てくる出演陣、制作陣、ファンの姿をみるうちに「リメイクか続編かわからないけど、いずれ新作がつくられるのではないか」という思いになりました。

なぜならこれほどまでに優れた普遍性がある物語は、必ず語り続けられる宿命があるからです。今は「とてもとてもリメイクなんて」という状況ですが、しかし何十年か後に人がこの物語を必要とするときがくるのではないか。この映画を時の世の流れに照らし合わせて観てもらおうというクリエイターが現れるのは、すごく自然なことに思えます。

まあ、その時は自分は生きてないでしょうけどね。
きよぼん

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