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七人の特命隊のHKのレビュー・感想・評価

七人の特命隊(1968年製作の映画)
2.8
四角いツラ構えのチャック・コナーズ主演のマカロニ・ウェスタン。
南北戦争のさ中、南軍は秘密裏に北軍の軍用金強奪をコナーズに命じます。
コナーズにより編成されたチームは、怪力男、爆弾魔、軽業ガンマン、ナイフ使いなどいずれも金のためには何でもやる悪人ばかり。

タイトルだけはかなり以前から知っており、ついに観る機会が訪れましたが・・・
期待しすぎないようハードルを下げたつもりが下げ方が足りなかったか。
決してB級マカロニ嫌いじゃないのに、コレはちょっと辛かった。
私がこれまでに観た数多くの『七人の~』とか『~の七人』というタイトル作の中でもかなりの下位ランク。

もっとも原題には七人なんてついてなくて、イタリア語は“Ammazzali tutti e torna solo”。
英訳すると“Kill them all and come back alone”
和訳すると“皆殺しにして一人で戻って来い” という意味になります。
これはリーダーのコナーズのみが受けた命令で、この皆殺しとは敵だけでなくチームの仲間も同じくというところがミソ。
なかなか凄いタイトルで面白そうなのに・・・

主演のコナーズ(虫コナーズの元ネタ?)はTVシリーズ『ライフルマン』が有名ですが観てなくて、『地平線から来た男』のハゲを気にしてる伝説の殺し屋、『殺し屋ハリー/華麗なる挑戦』の義手がボトルオープナーになる殺し屋なんかが印象的です(殺し屋ばっかり?)。
あ、堂々主役の爆弾魔を演じる『マッドボンバー』なんてのも昔TVでよくやってました。

7人の中で軍のお目付け役となるフランク・ウォルフは『ウエスタン』ではヘンリー・フォンダに一家惨殺されるCCの夫マクベイン役でしたが、マカロニでよく見かけるのでイタリア人かと思っていたらアメリカ人でした。
女性は見事に一人も出てません(たぶん)。
監督は『死神の骨をしゃぶれ』『地獄のバスターズ』のエンツォ・G・カステラッリ。
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