るるびっち

シンクロナイズドモンスターのるるびっちのレビュー・感想・評価

3.4
二重の合わせ鏡。
モンスターは心の中の怒りが物体化したもので彼女の合わせ鏡だけど、田舎の幼馴染のクズ男も彼女自身の合わせ鏡。
彼女も男も共に酒で空虚さを埋めている。
だから月に代わってお仕置きしたのは、クズ男ではなくて彼女自身のクズの部分というメタファー。だから彼女はスッキリする。
そんだけの話です。

二人の男が出て来るが、どちらも自分の空虚さをパートナーで埋めようとしているクズ。
だからどっちについて行っても仕方がない。
似た者同士で彼女自身もそうなのだが、合わせ鏡の男を見て間違いに気づく。
大体支配的な人は、自分の中に埋められない空虚さを持っている。
そこにはブラックホールみたいに怒りが渦巻いている。
結局、奇蹟の出会いを待っていても、自分の中のブラックホールを他人は埋めてくれない。相手が疲れるだけで迷惑な存在。ブラックホールがある限り、何かのきっかけですぐに怒りをぶつけてしまう。怒った後には、劇中にあった穴の開いたマットレスのようにペチャンコになるのだ。

そういう人は、なんでも他人のせいにしている。
仲間や仕事の相手がポンコツだから自分ばかり損している。自分は悪くない。

自分は悪くないのに周りに恵まれない、つまりついてない。

他人のせいで自分は不幸だ

他人は俺を解っていない、俺を解れよ、解らないお前が悪い

わかってクレクレ・愛情クレクレ星人になる。キャハ!!💛

空虚さを埋めようとせず、すでに埋まっていると考えよう。
お腹が空いている時にちょっとしたものを摘まむと、もっと空腹を感じてしまう。
いっそ絶食すれば空腹感もなくなる。
だから空虚さを埋めようとせず、すでに埋まっているとして、人にあげれば良い。
人にあげれば、返してもらえる。自分はツイてると思うようになる。
幸せになりたかったら、るるびっち教に入信しなはれ。
昔なら、ひと壺30万円ってところだが、今なら『幸福の幾何学』で映画資金を提供してもらいまひょうかね?
幸せが30万でっせ!! ホラ、安いもんでっせ!!(急にナニワ感)
るるびっち

るるびっち