こぼちゃん

ラ・ラ・ランドのこぼちゃんのレビュー・感想・評価

ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)
4.3
ロサンゼルスでの俳優志望"ミア"と、ピアニスト"セブ"の恋愛を描いたミュージカル映画。ミュージカルは、ディズニー、サウンド・オブ・ミュージック、Glee、天使にラブソング程度の素人です。

"ミア"は女優のオーディションで不合格ばかりで挫折、"セブ"は自分のやりたい曲と雇い主の意見が異なり喧嘩ばかり。そんな二人がデートを重ねる内に結ばれ、二人の店を持つ目標ができる。

資金を稼ぐ為に、"セブ"はバンドに加わり、ツアーと製作の日々。二人の時間は無くなり喧嘩ばかり。二人は別れるが、自信の無い"ミア"にその素晴らしさと未来の姿を説明し説得、背中を後押しする"セブ"。

個人的に感動したのは、高速道路でのカラフルなモブもありますが、①夜景の綺麗な丘で、突然、華麗に踊り出す二人。歌だけだとまたかと思うけど、パフォ―マンスも入ると素人にも心に入り、とても美しかった。

②天文台に忍び込み、歌い出すと、いつの間にか宙に浮いた二人が、星の中に包まれステップする、ファンタジーの二人。③絵本のパリや夢みた子供たちと暮らす、もう一つの夢の世界に魅了される(これらが美術賞受賞の一つの理由と推測)。

初恋で結婚するのは夢でも、現実では、色んな恋をして失敗し、何が幸せか考え、試行錯誤して幸せを見つけていくのが人生。店の名前がかつての彼女、そして今の彼の思いを表す。それでも、微笑みあう二人は、お互いをリスペクトし、それぞれの幸せを願う。

2016年度、アカデミー賞で"タイタニック"、"イブの全て"と並び、最多17部門でノミネートされ、監督賞、主演女優賞(エマ・ストーン)、撮影賞、作曲賞 、歌曲賞、美術賞の6部門を受賞。
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