成川ジロー

ラ・ラ・ランドの成川ジローのネタバレレビュー・内容・結末

ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

セッションのときのような狂気やパワーが無くて、ちょっと苦味のある万人向けのコーヒーみたいな印象。正直なところ物足りなさも感じたし、ミュージカルシーンは一番最初が一番凄くて、他のところは短いというかこじんまりとしてるというか、もっともっとやってくれって思う。
ただ、その苦味の部分と言うか、ラストのほろ苦さは大好きで、セブがあの曲を演奏するときの描かれる夢のシーンや、二人が顔を合わせた時のお互いの絶妙な笑顔とか、ほんと好き。
圧倒的なパワーが無いぶん、ちょっと細かい粗が目立った気がする。ミアの最初の彼氏のグレッグが何も悪いことしてないのに可哀想とか、二人共業界入ってそこそこ長いはずなのに自分たちがやってる仕事芸術お金を稼ぐということついてちゃんと考えてなかったり、もっとちゃんと話し合えよって会話シーンとか、ミアの学生演劇レベルの打たれ弱さとか、ツッコミどころは多々あって惜しい。
『ホワイトナイツ/白夜 』のタップシーンが好きで、それを意識してると思われる二人のタップシーンとか凄い良かった。
https://www.youtube.com/watch?v=0qDGVHy5iTM
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