バルバワ

インクレディブル・ファミリーのバルバワのレビュー・感想・評価

4.0
今年は二度旅行をしたのですが、そのどちらともに台風がブチ当たるという中々の雨野郎っぷりを発揮したので腹いせにスッキリしたいが為に鑑賞致しました!

いやぁ、爽快でした!正に夏休み映画ですな。ただ私の隣のお子様(5才くらい)は退屈そうで「(アクションシーンは)まだー?」と口を尖らせてました。

あらすじはある事件を発端にママは働きに出ている間パパは家事と子育てをいろいろ文句言いながらしていく…的な感じです。

実は前作の『Mr.インクレディブル』は好きではあるもののモヤモヤするところもなくはなくて…「なんだ!凡人は黙ってろってか!」や「大雑把に戦いすぎだろが!」等と心が狭いことを思ってしまっておりました。ゴニョゴニョ( ´~`)

ただ今作は前述したモヤモヤはさほど感じることなく楽しめました。ヒーローに対しての一般人がきちんと抑止力であったり原動力として描かれているし、また前作のような雑なバトルで一家が世間からバッシングを受けるシーンから始まり中盤被害を最小限にしたバトルをして最後はド派手ではありつつ人命を尊重したラストバトルになっていたので満足でした!

また今作は女性キャラクターがとても表情豊かでしてね、特に長女ヴァイオレットちゃんにたくさん笑わせてもらいました。あのシニカルに朝食を食べる感じが最高っ!因みにあのワープヒーローちゃんはやや嫁に似ていました。←どうでもいい因み

今まで主婦だった母ちゃんが外で人命救助を行って世間に評価を受けている時にアメリカのマッチョイズム象徴のような父ちゃんが家事に育児に悪戦苦闘するという対比も「今の映画だなぁ」と思いました。でもただあたふたするだけでなく親として育児に向き合おうとする描写もあります。
特に長男に算数を教えているシーンは「俺もこういう父ちゃんにならないとな」と思う程個人的に特別なシーンになりました。

あとやはりというべきか、赤ちゃんの描写が良い!リモコンを持ちながらのキョトン顔…ああいう顔するぅ!!と頷きながら観ました。また"赤ちゃんは生命力の塊"という表現もステキだし、沢山の能力は赤ちゃんの無限の可能性を表しているのかな、とボンヤリ思いました。

まあ、一般人がバトル中のヒーロー達を応援するシーンが欲しかったし、赤ちゃんがアライグマと戦うシーンは「病原菌大丈夫かしらっ…ハラハラ(;´д`)」と思いました。また昨今スーパーヒーロー映画を2ヶ月に一回くらい観ているのでヒーロー同士のバトルはやや食傷気味になってしまっているようでちょっと退屈しちゃいましたが、前述した『Mr.インクレディブル』で乗れなかった要素や悪役の顛末は前作よりブラッシュアップしていると個人的に思いました。

スーパーヒーロー映画と思いきや普遍的な家族の話でした!スッキリシター( ´∀`)
バルバワ

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