タケオ

インクレディブル・ファミリーのタケオのレビュー・感想・評価

2.9
「インクレディブルファミリー」は良く出来た作品ではあるけれど、前作を超えることはやっぱりできなかったなぁ〜。

14年という長いスパンもあったから、最先端CGアニメーションでの描きこみにはやはり眼を見張るものがある。

キャラクターたちの髪や表情、飛び散る水飛沫に舞い上がる砂埃、妥協を感じるシーンは一切存在せず、「アイアン•ジャイアント」や「レミーのおいしいレストラン」などを手掛けたヒット•メーカー ブラッド•バード監督の愛と情熱が本作でもひしひしと伝わってくる‼︎

前作のラストからつながる冒頭でのアクション•シーンに至っては、興奮を超えた感動すら覚えちゃいました(´⊙ω⊙`)
ス、スッゲェな おい‼︎‼︎

しかしその一方で、脚本面ではかなり甘いところがあるように感じました。

大まかな流れは前作とほとんど同じだし、異端分子が社会で生きる苦悩や女性の社会進出など多くのテーマを取り上げながらも、その全てにおいて描き切ることができていない。

社会に出て戦う、家庭で戦う。
双方の苦労とやり甲斐をお互いが認め合うことで家族の絆がより一層強くなっていくというのなら、そういった場面ぐらい設けても良かったんじゃないかなぁ〜。

あと、敵を容赦なくブチのめすというディズニーとしてはかなり踏み切った描写が連発した前作と比べると、本作はかなりマイルドになっていて刺激に欠けてしまっている。

前作には満ち溢れていた冒険心と爽快感をあまり感じることができなかったなぁ〜。

失敗ではないけれど成功でもない、前作の偉大さに敗れ去ったよくあるような続編でした。
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